岩田剛典が遭難寸前に!?過酷な撮影現場のエピソードを明かす
EXILE TRIBEとショートフィルムの総合ブランド「ShortShorts」のコラボ企画として制作されたオムニバス映画『CINEMA FIGHTERS』(18年1月26日公開)のプレミア上映会が8日、TOHOシネマズ上野で開催。劇中の一編『SWAN SONG』で主演を務めた三代目J Soul Brothersの岩田剛典と『パラレルワールド』でヒロインを務めたE-girlsの石井杏奈が登壇。ふたりとも初めて経験したショートフィルムの魅力と、撮影現場のエピソードを語った。
このコラボ企画は、EXILE HIROが完全統括プロデューサーを務め、米国アカデミー賞の公認を受ける「ショートショート・フィルム・フェスティバル&アジア」を主宰する俳優の別所哲也がクリエイティブ・ディレクターを担当。さらに、カンヌ国際映画祭の常連として世界的な評価を集めている河瀬直美が監督として参加する豪華プロジェクト。
EXILEなどの楽曲を手がけた作詞家・小竹正人氏の世界を映像で再現するというコンセプトのもと、6作品のショートフィルムが制作された。岩田が主演を務めた『SWAN SONG』はEXILEの「Heavenly White」を、石井が出演した『パラレルワールド』は三代目J Soul Brothersの「unfair world」をモチーフにしている。
完成したお互いの作品を観て「杏奈ちゃんキラキラしていたし、河瀬監督の作品らしく光の使い方が上手くて、違う意味で“キラキラ映画”だった」と絶賛する岩田。それに対して石井も「雪に感情が付けられているようで、素敵な作品でした」と振り返りながらも、極寒の新潟で撮影された作品に「すごく寒そうでしたね」とコメント。
すると岩田は、待ってましたと言わんばかりに過酷な撮影現場のエピソードを披露。「自分の目の高さほど積もった雪の中を歩かされて、なかなかカットがかからないから、このまま遭難してしまうんじゃないかと思った」と明かす。そして、荒廃した東京という独特の世界観に掛けて「サバイブしてました」と笑顔で振り返った。
さらに、劇中で廃墟にあったテーブルをソリにして雪の中を下っていくシーンについて岩田は、どうしても監督に一言物申したい様子で「めちゃくちゃスピードが出て、シャレにならないくらい危なかった。止まるに止まれなくて雪の中にダイブしたのに、監督はしっかりとスノーモービルに乗ってて。一回このつらさを味わってもらいたい」と強調した。
対照的に、真夏の奈良で撮影をした石井は、日焼けに悩みながらも、台本がない中、ほとんどアドリブで演じたことを明かした。「共演の山田孝之さんと撮影当日に初めて会って、その日の夜にキスシーンがあった」と振り返る。しかし、台本がないためタイミングがなかなか掴めずに、監督からの「ちょっとやろうか」という一声でキスシーンに挑んだと語った。
しかし、リハーサルなしで本番に臨むという独特な現場に「初めての経験でした」と笑顔で振り返り「自分は誰なんだろうって思いながら撮影してましたが、きっともう石井杏奈はいない!と思って役柄に入り込んだら躊躇なくできました」と役作りの秘訣を語った。そして河瀬直美の演出にも「すごく勉強になりました」とコメント。
岩田も、短い尺でストーリーや感情を伝えるショートフィルム特有の空気感に「役者としても、少ないセリフで感情を表現するなど難しかった」と苦労を明かし「でも研ぎ澄まされた現場は、とてもいい経験になりました」とまとめた。そして「またショートフィルムをやってみたいです。次は暖かいハワイがいいな」と笑いを誘った。【取材・文/久保田和馬】