『ハリポタ』のヒットメーカーが新たなファンタジーを引っ提げ期待の新星と初来日!

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『ハリポタ』のヒットメーカーが新たなファンタジーを引っ提げ期待の新星と初来日!

『ハリー・ポッター』シリーズの映画化第1弾と第2弾を大ヒットに導いたクリス・コロンバス監督が、最新作の冒険ファンタジー『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』(2月26日公開)で、主演のローガン・ラーマンと初来日。キャスティングのエピソードから、撮影の苦労話まで和気あいあいとした雰囲気で語ってくれた。

本作は、全米セールス1位を獲得したリック・リオーダンの児童書「パーシー・ジャクソン」シリーズの映画化作品。コロンバス監督と言えば、『ハリー・ポッターと賢者の石』(01)、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(02)で、J・K・ローリングのファンタジーの世界観を見事に映像化したが、今回挑んだ本作では、原作のどんな点にほれ込んでメガホンをとったのか。

「ギリシャ神話が現代によみがえるというユニークなアイディアに惹かれたよ。神話の物語なのに、舞台が現代の社会(アメリカ)で起きている物語なんて見たことがなかった。今までもギリシャ神話は映画化されているけど、だいたい時代物だったから」。確かに、ゼウス、ポセイドンなどギリシャ神話の神々が、現代のアメリカに引っ越していたという奇想天外な設定は興味深い。

本作の主人公パーシー・ジャクソン役に選ばれたのが、ローガン・ラーマンだ。ローガンはもともとコロンバス監督の大ファンだったと言う。「パーシー役に決まった時は、監督と一緒に仕事ができるってことですごく興奮したよ。監督の作品の一部になれる、しかも自分が誇りに思える作品にかかわれるんだから」と頬を紅潮させながら語るローガン。

コロンバス監督は彼の出演作『3時10分、決断のとき』(07)を観て、「パーシー役は彼だ!」と思ったと言う。「スクリーンテストをしたら、16歳の少年でここまで演技のいろんな複雑な感情を出せる子は見たことがないと思ったんだ。ローガンは『ギルバート・グレイプ』(93)のレオナルド・ディカプリオ以来の天才だ。彼なら主役も張れるし、映画スターがもつべき魅力をすべて兼ね備えている」。

ローガン演じるパーシーは、海を支配するポセイドンの息子で“デミゴッド(半神半人)”だ。劇中ではかなりハードなアクションにもトライした。「特に大変だったのは、アナベス(アレクサンドラ・ダダリオ)と闘うシーンかな。まだ、お互いアクションに慣れてなくて、どこまでやっていいか分からなかった。それで僕は彼女に、『お腹に綿を入れてるから(蹴っても)大丈夫だよ』って言ったんだ。本当は入れてなかったんだけどね。かなり蹴飛ばされたり殴られたりしたけど、最終的にはすごくいいシーンになって良かったよ」。

確かに、彼らの体を張ったアクションシーンは、神々の能力を描く特殊効果もプラスされ、本作のハイライトとなっている。また、ユマ・サーマン扮するメドゥーサや、ピアース・ブロスナン扮する半人半馬のケイロンなど、他の神々もそれぞれキャラクターが濃くて愉快。さて、大ヒットメーカー、クリス・コロンバスと新星ローガン・ラーマンは、新たな伝説を作れるのか? 乞うご期待。【Movie Walker/山崎伸子】

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