初来日のジェシカ・チャステインに書道家・武田双雲が猛アピール
感動の実話『ユダヤ人を救った動物園~アントニーナが愛した命~』(12月15日公開)で主演女優ジェシカ・チャステインが初来日。11月27日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで記者会見と舞台挨拶を行った。ジェシカは「自分にとって本当に大切な作品で来日できたことを嬉しく思っています」と挨拶をした。
ジェシカは、演じた主人公アントニーナのキャラクターがとても心に響いたと言う。「彼女はヒーローですが、武力をもったヒーローではなく、武器を手にせず、愛と思いやりで人を救うことができたヒーローです。2017年に生きる我々にとって、ヒーローとは何者なのかという良いお手本を見せてくれました」。
舞台挨拶では、ジェシカと書道家・武田双雲が登壇。武田は「実は明日からワルシャワへ行くんです。不思議なつながりで、呼ばれてるなと思いました。運命です」と大興奮。その後、映画を観て浮かんだ文字を書にしたためることに。
ジェシカは「書道は見たことがあるけど、目の前で書いてもらうのは初めてです」と興味津々の様子。武田が書いた文字は「慈」と「愛」だった。「この映画が慈愛でしょ。僕があの立場になったら絶対にあんなことはできない。あんなことができることのすごさ。それが人類の希望だと思います」。
ジェシカも「全く同感です」とうなずく。「自分のことより他人を思う気持ちですね。私も同じようなものを感じましたし、インスピレーションを受けました」と感激していた。
さらに武田は「ロスに住もうと思って、サインしたんです」と家を決めてきたことをジェシカにアピールすると、ジェシカは「私が住んでいるのはNYです」と言われ、武田は苦笑い。ジェシカは「でも、ロスにはよく行きますのでぜひランチでもしましょう」と笑顔で語った。
『ユダヤ人を救った動物園~アントニーナが愛した命~』は、第二次世界大戦中のポーランド・ワルシャワで、動物園の園長夫妻が、ユダヤ人を動物園の地下に匿い、300人もの命を救った姿を描く感動作。ジェシカ・チャステインは、強さと優しさを兼ね備えた美しい主人公・アントニーナを熱演した。
取材・文/山崎 伸子