東京、横浜、松山、北九州も!?GPS+ARで楽しむ『劇場版 はいからさんが通る』舞台探訪
放送中のTBS日曜劇場「陸王」のロケ地・埼玉県行田市や「ラブライブ!サンシャイン!!」で話題沸騰の静岡県沼津市など、ドラマやアニメに登場する実在の舞台を訪れ、作品の世界観に浸る…。そんな旅や散策を楽しむ人も増えている昨今。現在公開中の『劇場版 はいからさんが通る 前編 ~紅緒 花の17歳~』では都内近郊を中心に“大正ロマン”を感じさせる舞台が登場。話題のアプリを活用して気軽に訪ね、ちょっと不思議な記念撮影で思い出を残すこともできる。
舞台探訪の楽しみを増幅させる秘密兵器も
累計1200万部超の売上を記録した大和和紀の人気コミックが原作の『劇場版 はいからさんが通る』は大正時代、明るくじゃじゃ馬な17歳・花村紅緒(声:早見沙織)が、祖父母に決められた許婚・伊集院忍(声:宮野真守)と織りなすラブコメディ。前編では青年将校の伊集院がシベリアへ進軍し、家長不在の伊集院家を守るため、紅緒は出版社へ就職…といった展開までが描かれている(後編は2018年公開)。
劇中には東京駅をはじめ小石川、浅草周辺など実在のスポットが多数描かれている。流石に大正時代の面影がそのまま残る…という状況ではないが、散策すればきっと作品の世界観に思いを馳せることもできるはず。
そんな舞台探訪の楽しみを‟増幅させる”と注目されているのがスマートフォン向けアプリ「舞台めぐり」だ。GPS&ARと連携した機能により、さまざまな作品の舞台でアプリを立ち上げると、その場所限定のキャラクター画像が表示され、カメラ機能で“現実の舞台+キャラクター”の記念写真が撮影できるというもの。旅の思い出をSNSなどに残せるとしてアニメファンを中心に利用者が拡大している。
『はいからさんが通る』の舞台探訪は高難易度!
『劇場版 はいからさんが通る』の舞台として登録されている場所は、紅緒の家がある設定の小石川(東京都文京区)、劇中、紅緒が訪れる浅草(台東区)、東京大学正門(文京区)、品川神社(品川区)など、幼なじみの蘭丸(声:梶裕貴)と駆け落ちした際のルートなど東京都が中心。12月24日(日)まで原作者・大和和紀の原画などを展示した「はいからさんが通る」展を行っている弥生美術館(文京区)などもスポット登録されている。
また、紅緒がある場所へ向けて乗船するのは横浜港(神奈川県横浜市)。このほかにも横浜市では劇中には未登場ながら、横浜市開港記念会館、横浜赤レンガ倉庫など、当時の雰囲気を体感できる観光地も“はいからスポット”として登録。映画をきっかけに横浜散策をよりじっくり楽しめる仕組みだ。コラボを含むこうしたスポットは日本大正村(岐阜県恵那市)、上土町(長野県松本市)、大正浪漫夢通り(埼玉県川越市)などにも点在する。
さらには伊集院家の豪華な邸宅のモデルになった萬翠荘(愛媛県松山市)、伊集院の転属先となる小倉(福岡県北九州市)など、四国や九州まで舞台として選出されている。記念撮影をコンプリートさせるには険しい道だが、スポットの設置は後編公開までと長期で続くこともあって、他作品の舞台探訪を兼ねてじっくり巡ることも可能だ。映画、アニメと連携した鑑賞後の“新しい楽しみ”をぜひ試してみてもらいたい。
文/トライワークス