『クリード』続編、結局S・スタローンは監督せず。無名の若手に“世代交代”
世界興行成績190億円を突破した『クリード チャンプを継ぐ男』(15)の続編『Creed 2 (原題)』の監督が、無名の監督スティーヴン・ケープル・Jrになると米バラティが報じた。『クリード チャンプを継ぐ男』は「ロッキー」シリーズのスピンオフ作品で、シルヴェスター・スタローンがプロデューサーを兼任し、ロッキー・バルボア役を再演した作品だ。
今年10月にはスタローンが自身のインスタグラムで「『Creed 2』の監督、プロデューサーとして、才能あるマイケル・B・ジョーダンとまた仕事できるのが楽しみだ!もうワンラウンド!」とコメントし、続編は自身が監督を務める意向を明かし話題になった。
しかしその後、映画会社の重役とスタローン、主役のマイケル・B・ジョーダンが話し合った末、スティーヴン・ケープル・Jrが監督として抜擢された。
監督降板の理由についてシルヴェスター・スタローンは“世代交代”が理由だとし、製作スタジオもそれに同意したと報道されている。スタローンは「(主役の)アドニス・クリードというキャラクターは若者の世代とチャレンジを反映している。俺が「ロッキー」シリーズを導いたのと同じく、この作品の監督も同世代の人物の方がより共感できるストーリーになるはずだ。素晴らしい才能をもつスティーヴンが監督を引き受けてくれたのはとてもラッキーだと思っている。きっと彼とマイケルは観客をノックアウトさせる!」とコメントしている。
スティーヴン・ケープル・Jrは2016年にサンダンス映画祭で公開された『The Land(原題)』で長編監督デビューを果たし、ウィル・スミスとジェイ・ZがプロデュースするHBOのミニシリーズ・ドラマの脚本を手がけるなど、現在注目される新人監督だ。
『Creed 2 (原題)』の撮影は来年3月にフィラデルフィアで開始される予定。マイケルはツイッターで、同作の公開は2018年11月になる予定だ、と明かしている。
LA在住/小池かおる