76歳の名バイプレーヤー・小林稔侍、こだわりの豆腐を売り歩き奥様たちにモテモテ!
味わい深い演技でTV・映画で活躍する小林稔侍。現在76歳の名優が、1月27日(土)公開の『星めぐりの町』で役者人生56年目にして初の映画主演を飾る。小林はこだわり抜いた豆腐を販売する店主を演じているが、この度、街頭での豆腐売りに挑戦したシーンの映像が先行公開された。
車で街頭を訪れ、豆腐を売る勇作が奥様たちに囲まれ「(女は男に)『あんたいくつ?』って歳を聞いちゃならない」「(男は女に)聞いていいんです!」などユーモラスな会話で場を沸かしながら豆腐を売る勇作の姿が映しだされる。独特の味のある語り口や、「(お豆腐を)二丁欲しい」という主婦に「ごめんなさい!(他にも回らないといけないので)一丁だけにしてください」と詫びたり、おつかいに来た女の子に優しく豆腐とお釣りを渡す姿などが「まるで本職?」と思わせるほど様になっている。
主人公・島田勇作(小林)は、妻を早くに亡くし、一人娘・志保(壇蜜)と二人暮らし。京都で豆腐作りの修行を積み、毎朝手間と時間をかけて作った豆腐を町の主婦や料理店に届ける日々を送っている。ある日、勇作のもとに亡き妻の遠縁にあたる少年・政美(荒井陽太)が訪ねてくる。東日本大震災で家族を失い心に傷を抱える政美は、勇作との暮らしを通して少しずつ心を再生させていく。
また、本作で1シーンのみ登場する手作りの絹ごし豆腐は、京都に実在する「平野とうふ」から取り寄せたものを使用。北大路魯山人や白洲次郎が愛した老舗の豆腐で、劇中の勇作も同店で修行したという設定で物語がつづられる。
勇作と政美の交流が心に温かな気持ちを灯す『星めぐりの町』。映画初主演の名バイプレーヤーがこだわりの豆腐店主に扮し、新たな一面を披露した一作にぜひ注目を。
文/トライワークス
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