英国ナショナルTVアワード授賞式、生放送に乱入者!司会者の機転に称賛の声

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英国ナショナルTVアワード授賞式、生放送に乱入者!司会者の機転に称賛の声

現地時間23日に行われた英国の「ナショナル・テレビジョン・アワード」の授賞式で、壇上に不審者が侵入する一幕があった。司会のダーモット・オレアリーの機転に助けられ大きな混乱は起こらずに済んだが、会場のセキュリティの甘さを批判する声が上がっている。

珍事が起こったのは「ブルース・フォーサイス・エンタテインメント賞」の受賞者発表の場面だった。ブルース・フォーサイス氏は、司会業を中心とし、長きにわたり英国のエンタテインメント業界で活躍してきた人物だ。昨年8月、89歳でこの世を去ったブルースの功績を称え、昨年までの「娯楽番組賞」をブルースの名を冠した名称に変更。ブルース・フォーサイス・エンタテインメント賞という名で初めて行われる、記念すべき授賞式の真っ最中に、無関係な男が乱入してきたのだ。

男は頭にバンダナを巻き、上下黒のTシャツとジーンズ姿で現れ、片手には大きな紙を持っていた。近くには故ブルース・フォーサイス氏の妻もプレゼンターとして立っているという危険な状況だったが、総合司会者のダーモットが男をマイクに近づけないようにがっちりと阻み、駆け付けた警備員が男を舞台裏に連れ去って事なきを得た。ちょうどカメラが舞台から外れていた間で、この場面は放映されずに済んだ。

侵入した男は、ツイッターにアカウントを持っている人物で「哲学者兼社会運動家」「メディアの腐敗に抗議する知的反逆者」などと名乗っている。実は昨年4月にも、タレント発掘番組「ザ・ヴォイス」への乱入騒ぎを起こしていたそうだ。

ネットユーザーたちからは、司会者のダーモットのファインプレーを称賛する声が多数上がっている。その一方で、侵入者が武器を持ち込んで直接危害を加えたり、爆弾テロを起こしていた可能性もあったことから、テレビ局の甘すぎる警備体制に対し、疑問の声が寄せられている。

UK在住/シャオ

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