人ごとじゃない! ウィルスが蔓延したあとの世界はこうなる
新型インフルエンザ騒動も忘れかけた昨今だが、4月24日(金)から公開される『フェーズ6』では、起こりうるかもしれないウィルスが蔓延した世界のリアルな恐怖が描かれる。
致死率100%のウィルスが蔓延し、病気が死滅するか、人間が死滅するかしか残されていない世界で、ただただ感染を逃れるため車を走らせる4人の男女。欲望と狂気が渦巻く極限状態の中で、彼らは何を見て、何から目をそらすのか?
同じくウィルスでの人類の終末を描いた『バイオハザード』シリーズ(02〜07)や『28日後』(02)を思い浮かべるが、当然ながら本作にはゾンビは出てこない。死んだ人間が襲ってくるゾンビは確かに恐ろしいが、あくまで本作が描くのは、生きている人間の怖さだ。
感染した者と接触するわけにいかない非感染者たちは、自分たちが助かるためには、助けを求める感染者たちに残酷な仕打ちもいとわない。そして、非感染者たちはお互いに感染を疑い始めて疑心暗鬼に陥ると、その人間性はいとも簡単に崩壊してしまい、己の生存にしがみつこうとして、他者に牙を剥く。そんな人間の怖さが露となるのだ。
タイトルの『フェーズ6』とは、WHOが定めた最高度の感染警戒レベル。ヒトからヒトへの感染が効率的・持続的に感染し続ける、世界的パンデミック状態を警告するもの。いつ起こるか分からない“フェーズ6”に備えて、本作でウィルスの恐怖を予習しておくべきかも。【トライワークス】
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