キュリー夫人の伝記映画『Radioactive(原題)』の配給にAmazonが参入!

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キュリー夫人の伝記映画『Radioactive(原題)』の配給にAmazonが参入!

『ゴーン・ガール』(14)で知られるロザムンド・パイクが、ノーベル物理学賞を受賞したキュリー夫人を演じる伝記映画『Radioactive(原題)』の配給にAmazonが参入する事が、米Variety紙の報道によって明らかになった。

マリ・キュリー夫人は、放射線の研究で1903年にノーベル物理学賞を、1911年にはノーベル化学賞を受賞した物理学者だ。本作はローレン・レディネスによる伝記「Radioactive: Marie & Pierre Curie: A Tale of Love and Fallout」を基に、イギリス人脚本家のジャック・ソーンが台本を手掛けた。監督は第80回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた『ペルセポリス』(07)の女性監督、マルジャン・サトラピが務める。

『Radioactive(原題)』は現在ハンガリーのブダペストで撮影が進行中で、製作はイギリスの制作会社ワーキング・タイトル・フィルムズと、フランスの制作・配給会社スタジオカナルが行っている。今回新たに加わったAmazonは作品への共同出資により、フランス、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリスの5か国を除く世界配給権を獲得した。

監督のマルジャン・サトラピは「本作は才能のある女性の人生を描いた、ただの伝記映画ではありません。放射線の発見から今日に至るまでのストーリーを、発見当時のキュリー夫妻の人道的な姿勢と、現在の放射線の活用のされかたに対する周囲からの蔑視的な批判を含めて描いています」と語っている。

マリ・キュリー夫人は共にノーベル賞を受賞した研究のパートナーでもある最愛の夫ピエールを馬車の事故で亡くした後も、2度目のノーベル賞受賞を果たしており、本作はそんな彼女の一生を「人生、愛、情熱、科学と死」というテーマで描いているそうだ。

VFXを駆使した大作映画が興行成績トップを占めるなか、本作のような人間ドラマを題材にした映画はAmazonが配給権を得たことにより、世界中の様々なプラットフォームで鑑賞しやすくなることだろう。

LA在住/小池かおる

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