これぞ韓流の王道!?　孤独な女子はどっちの男を選ぶ？

将来への希望が絶たれた時、タイプの違うふたりの男性が目の前に現れたら、自分はどちらを選ぶんだろう…なんて思ったことない？　そう、こういうありがちなシチュエーションは、いつだって漫画やドラマの王道。5月7日(金)にDVDが発売される映画『微笑/ほほえみ』も、そんな究極なストーリーが展開される。

ヒロインは、カメラマンのソジョン。ある日、視力を失う可能性もある目の病気にかかっていることを知り、カメラマンとしての夢を断たれた彼女は、恋人のジソクや家族、そのほか全てを捨てて、小型飛行機の操縦を学ぶことに情熱を注ぎ始める。そんな彼女を取り巻くのが、ソジョンに捨てられた元恋人ジソクと、心に闇を抱えた小型飛行機の教官、というふたりの男性。

ジソクは、自分の想いを素直に口にできる情熱的な性格。ソジョンと別れたあと、一人でアメリカへ留学してしまうが、一方的に去っていったソジョンに対し「俺の所に来て。君の悩みとこれから起こりうる不幸が偶然であれ運命であれ、一緒に乗り越えよう」と、詩的なメールを送り、一途に愛し続ける。ソジョンの心を支えているのは、間違いなく彼の熱い想いだ。

一方の教官は、過去の出来事から心に闇を抱え、孤独を感じている男性。口数も少なく、たまに発せられるのは冷たい言葉ばかり。しかし、その裏に隠された心の傷や不安こそがソジョンの波長と合い、次第にふたりは関係を持つようになる。抱き合うことで孤独感と不安な気持ちを分け合い、慰めあうかのように。教官との激しい情事が、ソジョンの壊れそうな身体を支えているのだ。

病気によって夢を絶たれた女性が、タイプの異なるふたりの男性と関係を持ち、その傷を癒していく。本作で長編デビューを果たした女性監督パク・キョンヒが、身も心も男性に預け、成長する女性のはかなくも強い姿を官能的に映し出している。

果たしてソジョンが選ぶのはどちらなのか。そしてあなたが、こんな局面に遭遇したとき、どちらの男性を選ぶのか。頭と心を悩ませながら味わってほしい。【トライワークス】