遠藤憲一、初の公開収録取材で結婚当初のエピソードを語る

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遠藤憲一、初の公開収録取材で結婚当初のエピソードを語る

ジョン・トラボルタ主演作『パリより愛をこめて』(5月15日公開)の予告編&テレビスポットナレーションを遠藤憲一が担当することになり、4月21日に麻布十番のアオイスタジオでナレーション収録取材を開催。ナレーション本数はこれまで多数手がけてきたベテランの遠藤だが、公開ナレーション収録&単独囲み取材は、長いキャリアでも初体験となった。

これまでCM300本以上、映画・テレビ番組予告210本以上、番組ナレーション130番組以上を手がけてきた遠藤。初の公開収録ということだったが、和やかな雰囲気でスタートした。最初に監督から説明を受け、遠藤がナレーションを始めると、監督からは「もっとセクシーに」「人生の哀愁を感じるように」といったニュアンス的な指示が入る。それを遠藤は柔軟に受け止め、最後はお互い納得のいくテイクを撮り終えた。

その後、遠藤はノリノリで公開収録の感想を語った。「普通は孤独な作業なんだよ。だから今日は不思議。緊張は全然しなかったし、逆にリラックスできたよ。こういうスポットの仕事は映像にピンとくることがあるんだ。CMの仕事で泣いちゃったこともあるぐらいだよ(笑)。だから俳優として演技するのも、声だけの仕事も、自分の感じたものを表現するという意味では同じだと思ってる。自分の出た作品の宣伝番組に“豪華出演者の”というナレーションを付けなきゃいけなかった時は恥ずかしかったけど」。

さらに、昔を振り返って結婚当初のエピソードも語ってくれた。「昔、奥さんと結婚した時、奥さんの方がタレントとして売れていて俺は金がなかったんだよ。奥さんは『結婚したら仕事を辞める』って言い出すし。それで『頼むから辞めないでくれよ』と思っていた時に、北野武監督の『その男、凶暴につき』(89)に出ていたのを見て俺を使ってくれたCM監督がいたんだ。その出会いが大きかったね。その後もナレーションの仕事がコンスタントに来たからなんとかやっていけたんだ」。

映画のキャッチコピー「人生の引き金を引け」のような体験をしたかと聞かれた遠藤は、「まさに今かな」と語った。「映画とかVシネの仕事が多かったのが最近テレビの仕事を多くいただくことになって。もちろん映画もやりますが、テレビにどっぷり浸かってみようと思ってます」。

また、予告ナレーション撮りの前に先入観を持ちたくないということであえて本編を見ていないという遠藤。『パリより愛をこめて』予告編の映像についてはこう感想を語った。

「この映画はアメリカの俳優がヨーロッパで撮っているでしょ。パリを舞台にアクションをやるっていう。アメリカとヨーロッパのミックスが面白いよね。あとジョン・トラボルタの風貌が今までと全然違うじゃない。相当キレた芝居をしているらしいから俳優としてそこが楽しみ」。

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