デ・ニーロが塚本監督のカメラ壊した!? 『鉄男』トークイベント開催
塚本晋也監督のサイバーアクション『鉄男 THE BULLET MAN』。5月22日の公開を前に、4月30日の今日、塚本晋也監督、嶋津善之(「完全鉄男」編集)、映画プロデューサーを務めた谷島正之が、一般客約50名を招き、トークイベントを開催。映画製作秘話など、軽快なトークでファンを楽しませた。
先日、ニューヨークの第9回トライベッカ映画祭に正式出品された際、映画祭の主催者であるロバート・デ・ニーロとの昼食会で、デ・ニーロに『鉄男4』へ出演オファーに成功した塚本監督。デ・ニーロを「一番好きな俳優」と話す塚本監督の興奮は冷め止まない。
「僕が酔っ払ってマネをするのはデ・ニーロ。本当に会えて嬉しかったです。でもデ・ニーロに会ったあとの疲労感がすごくて、彼を撮影した僕のデジカメも壊れた(笑)。さすがデ・ニーロ!」とデ・ニーロの圧倒的存在感を力説した。
また活動休止中のアメリカのバンド、ナイン・インチ・ネイルズが、本作のエンディングテーマに書き下ろしの新曲を提供していることについては「去年の1月には快諾してもらっていたのに、曲がきたのは今年の2月。その曲を入れた完成版が4月19日に完成した。そんなギリギリで使えない曲だったらどうするんだろうと思っていましたが、コブシが効いてて壮大な高まりがある良い曲。最終的に良かったなと思います」と、スーパースターのスケジュール感覚にヒヤヒヤした思いを話しながらも、その仕事ぶりを絶賛した。
最後に監督は、自らの映画作りに対する気持ちをこう語った。「僕は自分のことを素人だと思っていて、いつも“みんなゴメンね”っていう申し訳ない気持ちになる。でも、また映画を作ってしまう。人に迷惑をかけても世の中に必要だと思えるものがある限り、映画を作っていくんだろうなと思います」。
会場となった東京・池尻大橋のPUBLIC/IMAGE.3Dでは、「鉄男」シリーズの脚本やイメージボードなど、「鉄男」にまつわる貴重な資料を5月9日まで公開中だ。塚本監督は「ゴールデンウィーク中に家族と来る」と言っていたので、もしかしたら会場で監督と会えるかも。そして映画の公開を楽しみに待ってほしい!【取材・文/鈴木菜保美】