黒木メイサが沖縄国際映画祭のクロージングセレモニーに登壇!知英主演の『レオン』が観客賞に
4月19日よりスタートした「島ぜんぶでおーきな祭 第10回沖縄国際映画祭」が、22日に最終日を迎えた。映画のみならず、音楽、ダンス、お笑い、ファッション、アート、スポーツなど、様々な分野を含む総合エンタテインメントの祭典として開催されてきたこの映画祭。22日は、あいにくの雨でレッドカーペットでのイベントが一時中断するなどのハプニングにも見舞われたが、よしもと沖縄花月にてクロージングセレモニーが催され、盛り上がりを見せた今年の沖縄国際映画祭は無事閉会となった。
クロージングセレモニーの司会進行を務めたのは、沖縄県那覇市出身のお笑いコンビ・ガレッジセールのゴリと川田。ゴリが「とにかくレッドカーペットができてよかったよ。国際通りを押さえてさ、東京から女優さん、俳優さんみんな呼んで、それで中止になったらただの沖縄旅行だよ!」と言うと、川田も「ドレスが濡れた女優さんもいましたけど、やれただけでよかった」と安心した様子。
クロージングセレモニーでは沖縄県副知事の富川盛武氏、北谷町長の野国昌春氏、那覇市長の城間幹子氏らが登壇し、今回で10回目の節目を迎えた沖縄国際映画祭を振り返り、今後の更なる発展に期待を覗かせた。
また、今年より新設された観客の声を反映する賞「おーきな観客賞」のグランプリも発表となった。この賞は、新作映画全作品を対象にした「おーきな観客賞」と外国語映画作品のみを対象にした「おーきな観客賞 外国語映画部門」の2つがあり、来場した観客が投票した結果を反映したものとなる。発表を務めたのは、女優の黒木メイサだ。
「おーきな観客賞 外国語映画部門」に輝いたのは、トウ・シュンケツ監督が2000年も昔の物語を現在の技術を駆使して映画化した『萧何月下追韩信(蕭何、月下に韓信を追う)』(16)。トウ監督は「この作品は2000年の物語がもととなっていますが、3Dやサラウンドなどの最新技術が使われている。それは、現在と古典を繋ぐことでもあり、それが受賞の理由のひとつではないかと思っています」とコメント。
続いて発表された「おーきな観客賞」では、知英演じる地味なOLが、竹中直人演じる女好きのワンマン社長と心が入れ替わるというコメディ『レオン』(18)がグランプリに輝いた。ステージにあがった知英は「映画祭に参加するのも、賞をいただくのも初めてなのですごく緊張しています。なにより、お客様が選んでくれた賞なので、心から感謝しています」と満面の笑顔で受賞の喜びを語った。
最後に登壇した同映画祭実行委員会の大崎洋実行委員長は「10年経ちました。いろんな人にいろんな場所でお世話になりました。ありがとうございます。やっとはじめの1歩かと思います。ずっと映画祭を続けることで沖縄に寄り添って、1つになって、1歩1歩前に進んでいこうと思いますので、これからもどうかよろしくお願いします。」と締めくくり、会場は割れんばかりの拍手に包まれた。
閉会と同時に「島ぜんぶでお~きな祭 第11回沖縄国際映画祭」の開催も発表された。2019年4月18日(木)から21日(日)まで催される来年の映画祭では、どんな新しい試みが模様されるのか、いまから楽しみだ。
文/編集部