中野ブロードウェイにゾンビが!商店街がまるごと映画館に変身
6月2日、サブカルの聖地として有名な商店街、中野ブロードウェイにてジョージ・A・ロメロ監督の最新ゾンビ映画『サバイバル・オブ・ザ・デッド』(6月12日公開)の上映付きイベントが実施された。ゾンビメイクを施したファンが大勢詰めかけ、会場の商店街は“ゾンビ街”と変化し、大賑わいとなった。
いつもは買い物客であふれるアーケードの一部を封鎖して開催された同イベント。85年にも同様に“アーケード試写会”が企画されたものの、直前で中止になったという過去がある。今回は、ロメロ監督のファンが多いという中野ブロードウェイ振興組合の熱意に賛同した配給会社が全面的にバックアップ。25年ぶりに、幻の企画が実現した。
振興組合副理事長の村宮啓介氏は「中野ブロードウェイがオープン20周年のとき、『ビバリーヒルズ・コップ2』(87)、『ロッキー4 炎の友情』(85)というハリウッド大作2本をこの商店街で上映するという企画がありましたが、上映寸前で頓挫してしまいました。今回、ロメロ監督の『サバイバル・オブ・ザ・デッド』が上映される運びとなり、誠に嬉しく思っております」と、その喜びを語った。
また、特別ゲストとして映画ライターの加瀬修一、アイドル作家の小明(あかり)が登壇。ゾンビ好きだという加瀬は、「今さらロメロ監督の説明は不要ですが、前作『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』(07)からインディペンデントの会社で製作を始めて2作目です。監督はまだ2作品撮るということなのでこれからも是非応援してください」と、熱っぽくコメント。また、リアルなゾンビメイクを施し会場に駆けつけた小明は、「ロメロ監督作品は新参者なので今回はゾンビメイクで頑張りました!」と話し、笑いを誘っていた。
25年ぶりに復活し、見事成功を収めた“アーケード試写会”。商店街がまるごと映画館になるという異様な空間を楽しむファンであふれ、大盛況のうちに幕を閉じた。これを機に今後も、中野ブロードウェイがどんな映画イベントを仕掛けてくれるのか、大いに期待したい。【トライワークス】