『ゼブラーマン』『昆虫探偵』に続き、哀川翔がコワモテ大家を快演!
Vシネマをはじめ数々の映画に出演し“兄貴的存在”を放ち続ける哀川翔。今年だけでも『ゼブラーマン』『昆虫探偵』という一風変わった役どころを演じ続けている彼が『おのぼり物語』(7月17日公開)では、国から取り壊しを命じられるほどのボロアパートの大家を演じている。
本作『おのぼり物語』は、カラスヤサトシの同名自伝的漫画が原作。漫画家を目指し、上京した夢見がちな主人公・片桐聰と、彼が暮らすアパートの住人たちの日常を描いたコメディドラマで、ようやく連載が持てたものの掲載雑誌が休刊になったり、父親が倒れたりと、様々な波乱が巻き起こる展開となっている。
そんな本作で、物語の舞台となるのがボロアパートの松風荘。哀川は、老朽化が進む松風荘に暮らす人々に、睨みを利かせながら「出て行け!」と迫る怖〜い大家を好演している。しかしこの大家、実は母親の代から運営しているアパートを非常に大切にしていて、本心では皆にこのまま住んでいてほしいという心優しい人物なのだ。哀川は、友情ならぬ愛情出演のため、出演シーンは少ないものの、深みのあるキャラクターに扮して、物語を大いに盛り上げてくれている。
夢と現実の間で揺れる青年と、風変わりな仲間たちを描く青春ストーリー『おのぼり物語』。哀川翔演じる大家さんをはじめ、個性的な登場人物に注目して観てみるのもおもしろいかもしれない。【トライワークス】
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