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C・ノーラン監督が『インセプション』を3Dにしなかった理由

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C・ノーラン監督が『インセプション』を3Dにしなかった理由

レオナルド・ディカプリオと渡辺謙の共演で話題を集めている『インセプション』(7月23日公開)のクリストファー・ノーラン監督は、同作を3D作品にするオファーを断ったのだそうで、その理由は市場に出回っている3D映画のクオリティーに満足していないからだという。

「『インセプション』で試験的にやってみたんだよ。3D変換プロセス後の映像を見てみた。かなりいい感じだったよ。実際、簡単にできるんだ。でも、ちょっと時間がかかる。僕が満足できるレベルの3D作品に仕上げるには、時間が足りなかった」とハリウッド・レポーター紙に語ったノーラン監督は、ファンからの強い要望がない限り、バットマン・シリーズの次回作も3Dにはしたくないと思っているようだ。

「僕は、そんなに3Dが好きじゃないんだ。だけど、どんな形で映画を見たいかということは、最終的には観客が決めることだ」とリアリスティックな見解を述べている。また、『バットマン・ビギンズ』(05)、『ダークナイト』(08)に続く、ノーラン監督によるバットマン・シリーズ第3弾は2012年全米公開が決定している。【UK在住/ブレイディみかこ】

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