可愛らしいニャンコとワンコが出てこない犬猫映画特集とは?

映画ニュース

可愛らしいニャンコとワンコが出てこない犬猫映画特集とは?

古き良き“昭和の映画”を中心にしたプログラムを上映する神保町シアター。映画マニアから親しまれている同劇場で、7月中旬から“犬猫映画”の特集上映が敢行されることに。

“昭和”で“犬猫映画”といったら『子猫物語』(86)や『ドン松五郎の生活』(86)、『ハチ公物語』(87)、『マリリンに逢いたい』(88)といったあたりが思い浮かぶ。すっかり大人になってしまったとはいえ、可愛らしいニャンコとワンコの姿には、いくつになっても萌えてしまうもの。今回の特集上映も「動物愛護モードで楽しみますか!」と思ったら、そっちの“犬猫映画”じゃございませんでした。

今回上映されるのは、大映の無国籍アクション“犬シリーズ”(7月17日より公開)だ。住所不定・無職の拳銃使いである鴨井大介に扮した田宮二郎が、天知茂演じる“ショボクレ”こと木村刑事とコンビを組んでは悪を討つというもの。タイトルに必ず“犬”が付くことから“犬”シリーズと呼ばれるようになり、田宮二郎の伊達男ぶり、明朗活発なテイスト、小気味よいアクションで絶大な人気を博した。今回は全9作の中から4本を厳選、なかなかスクリーンで観る機会の少ない当時の予告編も上映する。

そして、猫映画特集の方は、猫は猫でも“化け猫”をフィーチャーした怪奇映画だ。7月24日(土)より「化け猫の夜」と題した、化け猫映画の特集上映をレイトショーで実施する。化け猫を演じたら天下一品だったという、戦前戦後それぞれを代表する“化け猫女優”鈴木澄子と入江たか子の主演作に始まり、中川信夫監督『亡霊怪猫屋敷』(58)、田中徳三監督『化け猫御用だ』(58)といったプログラムピクチャーの名手が手がけたものなど、同ジャンルを語るうえで欠かせない作品群を網羅する。

“犬”シリーズでヒートアップしたら、化け猫映画でクールダウンしてみるのもオツだろう。【トライワークス】

作品情報へ