エロバリって何のこと? ピンク映画に革命到来か!
斬新な手法を取り入れながら、長年に渡って独自の世界観を築いてきたピンク映画界。8月21日(土)からポレポレ東中野で公開される『ナース夏子の熱い夏』と『私の調教日記』は“エロバリ”と称して、ピンク映画初の全編バリアフリー上映が行なわれることになった。
“エロバリ”は、目や耳の不自由な方でも楽しめるピンク映画ということで、劇中には字幕や副音声が入っているのだが、その副音声が実におもしろい! なんと、ただ状況を説明するのではなく、ナレーターの女性が感情を込めて、女優の絡みっぷりを実況解説してくれるのだ。
例えば『ナース夏子の熱い夏』の場合。行為の開始と共に「どうしたんでしょ、この奥さん。今夜はやけに積極的!」「結構、女の子のことをわかっている旦那さんかもね」「この人やっぱり、急がないところがいいですよね」といった、完全にナレーターの感想にしか聞こえないナレーションが次々に飛び出してくる。しかも、終盤になると「もう解説はしませんから、じっくりと声を聞いてください!」というナレーションが入り、思わず“あなたのポジションは一体何なの!?”と突っ込みたくなるほど。
エロティックなシーンに合わせて、囁くように入ってくるナレーション。新感覚の上映方式“エロバリ”で、ピンク映画の新たな魅力を体感してみてはいかがだろう。ちなみに“エロバリ”はシリーズ化が決定し、次回作は11月下旬公開予定となっている。今後の展開にも大いに期待したいところだ。【トライワークス】
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