中国からは超台風が、韓国からはメガ津波が同時に日本襲来!
異常なまでに猛暑な今年の夏。それも終わりに近づき、そろそろ台風到来の時期か? と、思っていたところ、とんでもなく巨大な台風と津波が、中国、韓国から接近しているとの警戒予報が発令された。しかも、どちらも同日に到達するっていうのだからこれはたまらない!
といっても、これは映画の話。台風が吹き荒れる作品は、中国初の本格ディザスターとして5000万元の巨費を投じて製作した『超強台風』(9月25日公開)。未曾有のパワーを誇るメガ台風が、中国本土東南の沿岸都市を直撃。そんななかで、市民を守ろうと立ち上がる市長の姿をパワフルに活写する。幾つもの船が衝突しながら丘に乗り上げ、強風に吹かれた自動車が弾丸の様に飛んで家屋に突っ込み、大波に乗ってやって来たサメが人を襲う! そんな阿鼻叫喚の地獄と、それを具現したミニチュアワークや合成といった昔ながらの特撮技術が見どころだ。
そして、もう一方の津波が押し寄せる作品というのが『TSUNAMI ツナミ』(9月25日公開)。韓国屈指のリゾート地であるへウンデに、高さ100m、時速800kmというメガ津波が襲来する超大作。人、車、橋、ビルといったすべてのものを一気に呑み込む、最先端CG技術をフル投入して創造された津波の破壊描写には、ただただ圧倒される。
ただし、どちらの作品もディザスターシーンだけを売り物にしているのではなく、エモーショナルなドラマが根底に横たわっているのが最大の魅力だといえるだろう。本物のメガ台風とメガ津波の到来はご勘弁願いたいが、映画ならば大歓迎だ。【トライワークス】
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