『スープ・オペラ』初日挨拶で坂井真紀「恋愛に年齢のこだわりなし」
坂井真紀主演の『スープ・オペラ』が10月2日、公開初日を迎え、坂井、藤竜也、AAAの西島隆弘と瀧本智行監督がシネスイッチ銀座にて舞台挨拶を行った。阿川佐和子原作小説として初の映画化となった本作は、ひょんなことから共同生活を送ることになった3人の男女の物語を描いたハートフルドラマだ。ルイ(坂井真紀)と、叔母でルイの母親代わりのトバちゃん(加賀まりこ)は、古びた一軒家にふたりで暮らしていた。だがある日、恋に落ちたトバちゃんが突然家を出て行ってしまう。独りになったルイの前に現れたのは、見知らぬ中年男のトニー(藤竜也)と、やけに明るい青年の康介(西島隆弘)。ルイと、トバちゃんの作った鶏がらスープの虜になったふたり、奇妙な3人の共同生活が始まる。
主演を務めた坂井は、「本当に心地良い現場で、3人一緒のシーンでは、藤さんと西島さんがアドリブをたくさん入れてくださって楽しかったです」とコメント。西島が「止まらなくなった」と話すふたりのアドリブには、普段アドリブを許さない瀧本智行監督もお手上げだった様子。そんな中、藤は「本番中の椅子に座るシーンで、尾てい骨をガツーンとぶつけて、泣きながら笑って芝居を続けた。芝居ではできない顔になったと思う」と痛い思い出を振り返った。
劇中、加賀まりこ演じるトバちゃんが20歳以上年下の男性(萩原聖人)と恋に落ちることから、登壇者に司会者が「恋愛するなら年上? 年下?」と尋ねると、西島は「今は年上の人がいいですね。坂井さんがタイプです!」と告白。藤は「僕の妻は6才年上。年上の女房を選んで良かったです」とコメント。瀧本監督も「僕の妻も8歳年上です」と、男性陣は年上女性が良いときっぱり。これに対し、坂井は「私は年齢にこだわりはありませんが、ダンナさんが10歳年下。捨てられないように頑張ります」と40歳(!)とは思えないキュートな笑顔で答えた。
最後に坂井は「スタッフ1人1人の思いが詰まった映画です。藤さんが考えてくれた“縁愛映画”という言葉はこの映画にぴったりだと思います。楽しんでいただけたら幸いです」と挨拶。年齢を越えた人と人の触れ合いを描いた、まさに温かいスープのような本作で心を温めよう!【取材・文/鈴木菜保美】