元ピチカート・ファイヴ野宮真貴、“パンクの女王”への強い憧れを語る!

イベント

元ピチカート・ファイヴ野宮真貴、“パンクの女王”への強い憧れを語る!

英国カルチャーのトップに君臨し続ける伝説のファッションデザイナー、ヴィヴィアン・ウエストウッドに迫ったドキュメンタリー映画『ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス』の大ヒット公開記念トークイベントが12日、角川シネマ有楽町で開催。歌手の野宮真貴が登壇し、ドラァグクイーンでアーティストのヴィヴィアン佐藤が聞き手を務めた。

本作は、ファッションデザイナーとして初めてエリザベス女王から“デイム”の称号を与えられ、77歳を迎えた今も現役で活躍するヴィヴィアン・ウエストウッドの活動に密着しながら、80年代にパンク・ファッションを生み出し“パンクの女王”と称された時代の秘蔵映像や本人のインタビューを交えて、波乱の半生を描きだしていく。

この日イベントに登壇した野宮は、パンクムーブメント全盛の81年にデビューし、渋谷系カルチャーを牽引したバンド「ピチカート・ファイヴ」のボーカルとして活躍。「若かりし頃はヴィヴィアンのお洋服に憧れていたけど、当時はヴィヴィアン自身のことはわからなかった」と振り返りながら「彼女の素顔が見られておもしろかった」と本作を絶賛した。

しかも野宮は、実際に80年代にロンドンで購入したというヴィヴィアン・ウエストウッドのコルセットを着用して登壇。「ピチカートのときもヴィヴィアンの服を衣装にしたことがある」と明かし「奇抜なデザインと思われていますけど、大人が着られるデザインで、何より品質がすごく良いんです!」とヴィヴィアンの“作品”の魅力を熱弁。

さらに「音楽とファッションが結びついて、それまでは『このミュージシャンが着ている格好をしたい』って思っても、似たような服を着ていたのだけれど、初めて同じブランドで着たいと思ったのがヴィヴィアン・ウエストウッドでした」と、その憧れの強さを裏付けるエピソード披露。他にも自身の経験や周囲のアーティスト仲間とのエピソードを交えながら、大きな影響を受けた当時を振り返っていく。

そして「70代で、ハイヒールで自転車に乗っている姿を見たら、私もまだまだだなって思いました」と、劇中で描かれるアクティブなヴィヴィアンの生き様にいたく感銘を受けたことを明かす野宮。「この映画を観終わって、私もファッションやおしゃれが好きですけど、年齢とともに守りに入ってしまう部分がなきにしもあらず。もっともっとおしゃれしたいなって思いました」と、本作をきっかけにして改めてヴィヴィアンに大きく感化されたことを明かした。

取材・文/久保田 和馬

関連作品