豪華レジェンドスター相手に戦いまくる“NEXTジャッキー”のカンフーが超規格外!
迫力重視のハリウッドのものとは一線を画し、手数が多く、軽快で計算され尽くしたカンフーアクション。ブルース・リーやジャッキー・チェン、ジェット・リーといった数々のスターを生むなど、世界中で人気のこのカンフーを堪能できる最新作『イップマン外伝 マスターZ』(公開中)が、なにやらすごいことになっている!
本作はドニー・イェン主演の人気シリーズ第3作『イップ・マン 継承』(15)で、詠春拳の正統をめぐってイップ・マンに挑戦するも敗れた男チョン・ティンチのその後を描いたスピンオフ。子どものために詠春拳から離れ、平和な暮らしを送ろうするティンチが、香港裏社会の勢力争いに巻き込まれていってしまうというストーリーだ。
ジャッキーなどに続く逸材アクション俳優であり、『パシフィック・リム:アップライジング』(18)に出演するなど人気急上昇中のマックス・チャンが、前作に引き続きティンチを演じている本作。監督を務めるのは『ドランクモンキー 酔拳』(78)といったジャッキー作品をはじめ、数々のカンフー映画のメガホンを握り、『マトリックス』『キル・ビル』シリーズ等ではアクション指導も務めた巨匠ユエン・ウーピン。愛弟子マックスのため一肌脱いだ彼は、アクションが映えるようなセット作りなど、細かなところから並々ならぬこだわりを見せているのだ。
脇を固めるキャストも超豪華なレジェンドばかり。ウーピン監督に『グリーン・デスティニー』(00)で指導を受けた、アジア最高峰のアクション女優ミシェル・ヨーが女ボス役で登場。「マックスの動きは正確で安心だった」というコメント通りの全幅の信頼の上に成り立った剣舞は、ハラハラしてしまうほどギリギリを攻めた見応え抜群のものになっている。
さらに『マッハ!』(03)などで知られるタイのアクションスターであるトニー・ジャーはマックスとスピーディかつアクロバティックな、見栄えの良いアクションを展開。クライマックスシーンでは、元プロレスラーで『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ等でおなじみのデイヴ・バウティスタとマックスのバトルが繰り広げられ、マックスが豪快に投げられるなど、タイプの異なるアクションスターたちそれぞれの特徴を生かしたバリエーション豊富な戦いが繰り広げられているのだ。
世界トップクラスのスターたちと、カンフーを知り尽くした監督による、息もつかせぬ怒涛のアクションの数々は、大スクリーンで見ないと損だ!
文/トライワークス