『ゴダール・ソシアリスム』の公開を記念し、「ゴダール映画祭2010」を開催!

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『ゴダール・ソシアリスム』の公開を記念し、「ゴダール映画祭2010」を開催!

11月27日(土)より、日比谷 TOHOシネマズ シャンテにて「ゴダール映画祭2010」が開催される。世界の映画に決定的な影響を残した『勝手にしやがれ』(59)でヌーヴェル・ヴァーグの旗手として出発、1960年代から2010年の最新作『ゴダール・ソシアリスム』まで、常に世界映画の波頭で作り続ける天才ジャン=リュック・ゴダール。その傑作群をシャンテのスクリーンで堪能できる本映画祭では、第1週に『勝手にしやがれ』、第2週に『気狂いピエロ』(65)、第3週では「映画史特別編 選ばれた瞬間」を中心に、長編8本・短編2本の代表作10作品を35mmフィルムで一挙上映する。

また、11月13日(土)に行われる米アカデミー賞名誉賞の受賞も控える巨匠ゴダール監督の最新作『ゴダール・ソシアリスム』が12月18日(土)より、日比谷 TOHOシネマズ シャンテにてお正月ロードショーが決定した。本作は、スペイン内戦でなくなった黄金をめぐるミステリーを軸に、3楽章のシンフォニー構成で進む物語だ。第1楽章「こんな事ども」では、地中海を周遊する豪華客船、ヴァカンスの様々な人々、そして暗躍するスパイたち、様々な国の、人種の、人々が交錯する。第2楽章「どこへ行く、ヨーロッパ」は、一転してフランスの片田舎に舞台を移し、緩やかなスピードで進む。革命で旧勢力が失墜した8月4日が誕生日の姉弟が、その日は両親を召喚し、子供法廷を行う。議題は博愛、自由、平等、そしてふたりは子供が選挙に立候補していいはずだと主張する。第3楽章「われら人類」では、第1楽章でたどった航路、人類の歴史を築いたとされる6つの場所の真偽の伝説を検証する。

今回、ロックシンガーのパティ・スミスが、念願叶ってゴダール作品への出演となった。それ以外に、知られた俳優はほとんどいないものの、全員が強烈なゴダール色で登場する。ゴダール映画の美女の系譜につらなる美女たちにも注目だ。【MovieWalker】

■「ゴダール映画祭2010」上映作品 
『勝手にしやがれ』(59)
『はなればなれに』(64)
『気狂いピエロ』(65)
『ウイークエンド』(67)
『右側に気をつけろ』(87)
『J L G 自画像』(94)
『フォーエヴァー・モーツアルト』(96)
『映画史特別編 選ばれた瞬間』(04)
『シャルロットとジュール』(58)※短編
『フレディ・ビュアシュへの手紙』(81)※短編
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