ゴダール最新作の本編映像が丸ごと収録された90秒予告編とは?
ヌーヴェルヴァーグの旗手として知られ、『勝手にしやがれ』(59)、『気狂いピエロ』(65)、『中国女』(67)など数々の傑作を生み出してきた巨匠ジャン=リュック・ゴダール。今年で80歳を迎える彼の最新作『ゴダール・ソシアリスム』が12月18日(土)より公開されることになった。
本作は、人類の歴史をひもとく物語を3部構成で描き出した壮大なストーリーで、地中海を周遊するゴールデン・ウェブ号に乗り込んだ写真家や国際諜報官、ロック歌手、経済学者らによる群像劇と、フランスの片田舎でガソリンスタンドを営む一家が織りなす日常ドラマが交互に描かれる展開となっている。
ちなみにゴダール監督は予告編の名手としても有名で、これまでの作品の予告編もほとんど自分自身で作ったものだという。当然、本作『ゴダール・ソシアリスム』の予告編も自ら編集を手がけたのだが、その仕掛けがとても面白い。なんと、1時間42分ある本編を超高速で映し出し、90秒前後で見せる予告編を作ってしまったのだ。この他にも2分バージョン、4分バージョンなど、何種類かの予告編が作成されており、それらはすべてYouTubeで見られるようになっている。
カンヌ国際映画祭でも上映され、大きな話題を集めた本作。ひと足早く、それでいて全編が鑑賞できてしまう予告編を是非チェックしてもらいたい。【トライワークス】
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