笠井アナと桜沢エリカが講師に!『ホワイト・クロウ』を題材に、熱い講義を開催
「ハリー・ポッター」シリーズなど、数々の作品に出演する名優レイフ・ファインズが、監督と出演を務めた『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』が公開中。このたび、5月17日に日比谷シャンテの“HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE”でテレビ業界一の映画通で知られるフジテレビの笠井信輔アナウンサーと、漫画家の桜沢エリカさんが講師を務める日比谷ブロードウェイ大学が開校し、第1回講義の題材として本作が取り上げられた。
日比谷ブロードウェイ大学は演劇や映画の街である日比谷の地を日本のエンタテインメントの中心地に育て、エンタテインメント作品の鑑賞体験をより興味深いものにしてもらうために毎回豪華ゲスト陣が講師となり、作品の魅力を掘り下げるレクチャー・プログラム。
講義は、伝説のダンサーであるルドルフ・ヌレエフのダンスへの情熱と、身に危険が迫るなかで究極の決断をくだす勇気を描く本作の見どころを、講師の笠井アナが解説しながら、パリで活躍したバレエ団を題材にした漫画「バレエ・リュス」の作者である桜沢に説明を聞くという形式で進行。
笠井アナは本作と「バレエ・リュス」には共通点があると理論を展開し、リアリティーを追求したファインズ監督の演出術の意図などを解き明かした。桜沢も「読み解きがすごいですね。これを聞いてから観たかったです」と驚きの様子を見せた。
くわえて、桜沢は「ヌレエフは(「バレエ・リュス」にも登場する)ニジンスキーの再来と言われていましたよね。彼は、パリオペラ座の監督になって、若手を育てたという印象があります」と語り、さらに、現役のバレエダンサーとしても活躍する主演のオレグ・イヴェンコについては「タタールのプリンシパルということでしたが、全然知りませんでした。ヌレエフ本人によく似ていますね。亡命シーンは派手なシーンがないのに、手に汗握る心理劇になっていました」と映画のサスペンス要素に触れつつ、ヌレエフに見紛うようなオレグのいで立ちに驚きを隠せない様子だった。
最後に桜沢は「本当におもしろい映画なので、ぜひご覧になってください。観た方も、笠井先生の講義を受けてから観ると、いっそう楽しめると思います」と笠井アナの講説を讃えつつ、映画としての完成度に太鼓判を押した。
文/編集部