初コメディ主演に竹野内豊「狙いすぎず、ニュートラルな気持ちで臨みました」
三谷幸喜や宮藤官九郎に続く、新しい才能として呼び声高い人気劇作家、前田司郎の小説「大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇」が映画化され、2011年5月に全国公開することになった。
原作小説は、野間文芸新人賞、三島由紀夫賞、ギャラクシー賞、そして演劇界の芥川賞とも言われる岸田國士戯曲賞を受賞。近年、続々と意欲的な作品を世に送り出し、今最も映像化を熱望する声が多い前田司郎作品の初の映画化となる。
主演は現在放送中の月9ドラマ「流れ星」でも主演を務めるなど、日本を代表する人気俳優の竹野内豊。映画では『冷静と情熱のあいだ』(01)以降、『あの空を覚えている』(08)、『さまよう刃』(09)、『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』(2011年2月11日公開)など、硬派な作品への出演が続いているが、今回は初のコメディ映画に挑戦。何気ない会話やシチュエーションに笑いを織り込む前田司郎ワールドに、どっぷりと浸かって新しい顔を魅せている。
共演は、ドラマや映画、CMでコミカルからクールな表情まで多彩な魅力を発揮し、2011年放送のNHK大河ドラマ「江姫たちの戦国」への出演でも話題を呼んでいる水川あさみ。本作では竹野内豊演じる大木信義の妻・大木咲役を演じる。
初コメディ挑戦での感想を、竹野内は「狙いすぎず、極力ニュートラルな気持ちで臨みました。ただ、樹木希林さんや柄本明さん、荒川良々さんなど、個性の強めな方とご一緒だったので、自分自身も楽しんで演じることができました」とコメント。また、共演の水川は、竹野内との夫婦役について「今までの竹野内さんの“クールで格好良い”っていうイメージとは全く真逆にある、“ノブ”という役をどう演じるのかなと、とても楽しみでした。どちらかというと、普段の竹野内さんは、実は“ノブ”に近いんじゃないでしょうか(笑)。竹野内さん自身はとても優しく、どんな風に打っても予想外に楽しく打ち返してくれました」と、感想を語った。
本作は、ふたりが演じる、新婚なのに倦怠期な夫婦が、ひょんなことから地獄旅行へと出かけ、様々な出会いや経験を通して愛を取り戻していく、笑いと愛に満ちたヒューマンコメディだ。また脇を固める樹木希林や片桐はいり、荒川良々、橋本愛、でんでん、南海キャンディーズの山里亮太、柄本明など豪華俳優陣にも注目したい。