5人の彼氏と付き合っている吉高由里子が5人のくちびる総なめに笑顔
5人の男性と付き合っている女性が本気の結婚相手を探す恋愛コメディ『婚前特急』(2011年4月1日公開)の完成披露試写会が12月14日、スペースFS汐留で行われ、出演者の吉高由里子、加瀬亮、浜野謙太(SAKEROCK)、青木崇高、吉村卓也、榎木孝明、前田弘二監督が登壇した。
今作が『蛇とピアス』(08)以来、3年ぶりの主演作となる吉高。5人の彼氏と付き合っている主人公チエを演じる吉高は、自身の役柄について「『欲張りだな』と純粋に思います。5人と付き合えちゃうチエのアグレッシブさと、ポジティブさには感心します」と印象を語った。以前にも吉高と共演経験がある加瀬は、吉高の印象を問われ、「とにかく現場が笑っちゃってしょうがなかった」と話し、現場の雰囲気の良さをうかがわせた。榎木は「なぜ、吉高由里子がこの時代にウケるのかわかるような映画になっていると思う。とてもキュートで天然で奔放でいじり甲斐があるのかないのかよくわからないところが魅力」と、すっかり吉高の虜の様子。前田監督も「チエは勝気でわがままですが、吉高さんがチエという人間をかわいい人間にしてくれた」と絶賛した。チエの彼氏の中で一番年下の野村健二を演じた吉村は、「吉高さんはムードメーカーで、いつも現場を盛り上げてくれた。現場の雰囲気の面でも芝居の面でも、キスの時でも全部リードしてくれた」と、年下ならではのエピソードを披露。
同作は前田監督と高田亮の共同脚本により、完全なオリジナルストーリーとなる。彼氏が5人という奇抜なストーリー誕生を前田監督は、「常識に縛られず、自分のルールに従って生きていくヒロインを描きたいと思った」と、同作誕生のきっかけを明かした。5人の彼氏それぞれとキスシーンがある吉高は、キスシーンを振り返り、「人間のくちびるはいろんな種類があるんだなと身をもって体験できた。いろんな年代の方と、いろんな恋愛を重ねてきた方のくちびるを総なめした」と笑顔で話した。一方、青木は「リハーサルからキスシーンでキスをしていたら、助監督から『リハーサルではキスはいいです』と言われ、すごく恥ずかしかった」と裏話を披露し、会場の笑いを誘った。同作について、浜野は「ぼーっと見ていても入ってくる映画」と紹介し、榎木は「自分だったら、この5人の中で誰を選択するかをシミュレーションしながら見てもらえたら、もっと楽しく見られると思う」と別視点での楽しみ方をアピールした。【MovieWalker】