国内最大級のスクリーンと最新鋭の設備で映画を堪能!「グランドシネマサンシャイン」がいよいよオープン
先日7月12日に惜しまれながらも34年の歴史に幕を下ろした東京・池袋の老舗映画館「シネマサンシャイン池袋」を運営していた佐々木興行株式会社が新たに手がけるシネマコンプレックス「グランドシネマサンシャイン」が7月19日(金)にオープンするのに先がけて17日、メディア向けの開業前発表会が開催された。
池袋駅東口のサンシャイン通りにオープンする地下2階地上14階建ての商業ビル「キュープラザ池袋」の4階から12階にかけて出店する「グランドシネマサンシャイン」は12スクリーン・2443席を擁し、最新鋭の設備を駆使。その目玉となるのは、常設映画館としては国内最大の18.9メートル×25.8メートルというスクリーンサイズを誇る、東日本唯一の「IMAXレーザー/GTテクノロジー」シアター。
さらに体感型アトラクションシアターとして日本でも人気が高い「4DX」と3面マルチプロジェクション上映システム「ScreenX」をひとつのスクリーンに融合した日本初の体感型シアター「4DX with ScreenX」をはじめ、全スクリーンに明るく高精細の美しい映像を投影することができるRGBレーザープロジェクターを導入。また映画への没入感を高める3D音響が魅力のシネマサンシャインオリジナルの劇場規格「BESTIA」も2シアターに導入されるなど最新鋭のシステムが結集。
ほかにも4階エントランスロビーに展示される球場のオブジェクトなど、国内の有名クリエイティブスタジオがプロデュースしたインスタレーションが随所に設置されていたり、施設の構造上避けられない長いエスカレーターの壁には往年の名作映画のポスターが数多く掲示。また各フロアのホワイエやコリドーには、それぞれ世界三大映画祭にまつわるインテリアやポスターなど、映画ファンはもちろん来場者すべての心をくすぐる装飾の数々が施されている。
発表会で挨拶に立った佐々木興行株式会社の佐々木伸一代表取締役社長は「我々にできる最高の映画館を作ったつもりです」と自信たっぷりの表情を見せ、「プロジェクト開始当時から“良い映画館を作る”というコンセプトを持ち、顧客目線に徹底的にこだわること、最先端最高峰の技術を導入すること、細部にこだわること」と劇場設備からデザインに至るまであらゆる面で最高級の環境作りを目指したことを明かした。
そして関係者と従業員への感謝を述べた佐々木は「シネマサンシャイン池袋は多くのお客様に可愛がっていただき、最終上映後もお客様の前でシャッターを下ろすことができて感激しました。このグランドシネマサンシャインも可愛がってもらえる映画館になれるように、従業員一同頑張ってまいります」と池袋の街から日本の映画興行をさらに盛り上げていく意気込みを語った。
またこの日は、開業記念として制作された日本初の全編フルサイズIMAX映像からなるショートフィルム『TRANSPHERE』も上映。上映後の舞台挨拶に登壇した関根光才監督は「この作品はIMAXの視覚体験を味わえる実験映像と、輪廻というテーマをからめた作品です」と語り「IMAX作品自体、日本でオリジナルが作られたことがないので挑戦していく感じでした」と撮影の苦労を明かす。
また本作で映像作品初主演を務めた佐藤緋美も「こんな大きい画面で自分の顔を見るのは初めてだったので緊張しました」と笑顔で語り、日本語の演技に苦労したと明かしたモデルのる鹿も「想像より素晴らしい作品になっていて、鳥肌が止まらない」とコメント。このショートフィルム『TRANSPHERE』は、シアター12(IMAXレーザー/GTテクノロジーシアター)での公開作品本編前に上映される。
オープニング作品として、IMAXレーザー/GTテクノロジーシアターでは新海誠監督の最新作『天気の子』(7月19日公開)をはじめ、『トイ・ストーリー4』(公開中)と『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(公開中)が上映。また4DX with ScreenXシアターでは『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』と『ボヘミアン・ラプソディ』(18)などが上映されるとのこと。今年の夏は是非ともグランドシネマサンシャインに足を運び、最新鋭の設備で映画の世界に没入してみてはいかがだろうか。
取材・文/久保田 和馬