伊藤健太郎、“ブルマ嗅ぎ”を玉城ティナから褒められ「バカ言ってんじゃないよ!」
押見修造の同名人気コミックを井口昇監督が実写映画化した『惡の華』(9月27日公開)の完成披露舞台挨拶が8月8日にTOHOシネマズ日比谷で開催され、伊藤健太郎、玉城ティナ、飯豊まりえ、秋田汐梨、井口監督が登壇。伊藤が演じる、中学生の春日が“ブルマを嗅ぐ”というインパクト大のシーンについて、伊藤が「嗅いだこともないし、どうしようかと思った」と不安を告白。撮影の裏側を明かした。
鬱屈とした青春と、行き場のない衝動を描いた押見修造の自伝的コミックを映画化した本作。中学2年生の春日(伊藤)が、憧れのクラスメイト、佐伯(秋田)の体操着を盗み、そのことをきっかけにクラスの問題児、仲村(玉城)と悪夢のような主従関係を築いていく姿を描く。
中学生役にトライした伊藤は「すごく難しい役。いままで挑戦したことのないタイプのキャラクターだったので、どうしようかなといろいろ悩んだ」と苦労を吐露。「14、15歳のころの少年の心になることが大事だと思った。当時の自分と向かい合って、目線を同じにするという作業から入ろうと思った。激しい撮影期間を走り抜けた感覚」と語り、「井口監督が長年温めてきた作品の主人公に選んでいただけた。愛を持って全力でやろうと思った」と井口監督への感謝と愛を糧に乗り切ったという。
劇中には、春日がブルマの匂いを嗅いだり、仲村からブルマを履かせられたりと、衝撃的なシーンもお目見えする。仲村役の玉城は「人生で(誰かに)ブルマを履かせることなんて、二度とないんじゃないかなと思います。よかった、履かせられて!」とニッコリ。「あの裏側は、すごい2人で力を合わせてやっていた。『1、2、3で腰を上げて!』って」と声をかけ合いながら、息を合わせたそう。
また伊藤が「ブルマの匂いを嗅いだ…あれはなかなかねぇ」と振り返ると、玉城は「すごい慣れてたじゃん。日常茶飯事なのかと思った」と茶目っ気たっぷりにコメント。伊藤は「ちょっと!バカ言ってんじゃないよ!」と大慌てで、これには会場も大爆笑。伊藤は「最初に台本を読ませていただいた時は、嗅いだこともないし、どうしようかと思った」と戸惑いを隠しきれなかったというが、「監督が『ブルマの繊維、分子のすべてを吸い取ってくれ』と。『この人は何を言っているんだろう』と思ったけれど、嗅いだ瞬間に『春日ってこういうことなんだ』とわかった。あそこがクランクインのファーストカットなんですが、よかったなと思いました」とブルマの匂いを嗅いだことで、体から春日を理解できた語る。
“ブルマ嗅ぎ”シーンがファーストカットになったのは、天候の関係によるものだそうで、井口監督は「神様が、(撮影の)最初に健太郎さんにブルマを嗅がせた」とご満悦の表情。会場からも大きな拍手が上がっていた。
取材・文/成田 おり枝