アカデミーの呪い!主演女優賞受賞者の離婚率は非受賞者より何%高い?
アカデミー賞主演女優賞を受賞すると離婚してしまう女優が後を絶たないことから“アカデミーの呪い”とまで言われてきたが、カナダのトロント大学が、この度アカデミー賞主演女優賞を受賞した女優と、ノミネートされながらも受賞しなかった女優の離婚率の違いをリサーチし、受賞女優の離婚率が63%も高いことを実証した。
ここ最近だけでも、昨年『しあわせのかくれ場所』(09)で同賞を受賞してキャリアで幸せの絶頂を味わったサンドラ・ブロックが、その数日後にジェシー・ジェイムズの浮気が発覚したことで離婚し、私生活ではどん底に陥った。『愛を読むひと』(09)のケイト・ウィンスレットも、受賞の数ヶ月後にサム・メンデス監督との離婚を発表したほか、『ウォーク・ザ・ライン 君につづく道』(05)のリース・ウィザースプーンがライアン・フィリップと翌年に、『ミリオン・ダラー・ベイビー』(04)のヒラリー・スワンクが約1年後にチャド・ロウと、そして『チョコレート』(01)のハル・ベリーも約1年後にエリック・ベネイと、それぞれ離婚している。
また、結婚はしていないものの同賞を受賞した『エリン・ブロコビッチ』(00)のジュリア・ロバーツが3ヶ月後に恋人のベンジャミン・ブラットと、『モンスター』(03)のシャーリーズ・セロンが、2001年から同棲していたスチュアート・タウンゼントと8ヶ月後に、それぞれ破局を迎えている。
これだけ多数の実例があるだけに因果関係は認められていたものの、今まで離婚や破局は日常茶飯事のハリウッドとあって、具体的な数値は誰も把握していなかった。しかし、同大学のリサーチ結果によれば、1936年から現在までに同賞にノミネートされた265人の既婚女優のうち159人が離婚に至っているが、中でも受賞者の離婚率は、ノミネートされながらも受賞しなかった女優の1.68倍も高いことがわかった。
同リサーチ結果では詳しい離婚の原因までは言及していないが、「映画界の最高峰であるアカデミー賞を受賞すると、ステイタスが一気に上がり、今までとは比べものにならないほどのメディアからの注目度と、違った環境を強いられ、夫やパートナーとの関係は今までと変わらざるを得ない。主演男優賞を受賞しても離婚率には特に変化がないことから、女性が上位に立った場合に、夫婦の力関係に大きな変化が見られる」と結論づけている。
星の数ほどいる女優たちの中から同賞にノミネートされるだけでも大変なことで、仮にノミネートもされたことがない女優と比べたら、受賞者の離婚率はさらに上がるに違いない。いずれにしてもキャリアと結婚生活の両立がいかに難しいかを物語っている。【NY在住/JUNKO】