『恋とニュースのつくり方』脚本家のアライン・ブロッシュ・マッケンナ「カップルで楽しんでほしい!」
『ノッティングヒルの恋人』(99)の監督と『プラダを着た悪魔』(06)の脚本家がタッグを組んで贈る『恋とニュースのつくり方』がいよいよ2月26日(土)より公開となる。今回は『プラダを着た悪魔』、『幸せになるための27のドレス』(08)に続き、本作の脚本を担当したアライン・ブロッシュ・マッケンナにインタビューした。
――本作の脚本で最も注意を払って書き上げた点を教えてください
「老いてキャリアを終わらせようとしている人と、逆にキャリアをスタートさせている若い人、その対立。そして自分が憧れていた人をどうにかコントロールしないといけない女性プロデューサーを描くことですね。つまり、人間関係を一番重要視して書いていました」
――特定の俳優を意識して書くということはありますか?ちなみに本作の脚本を書く際、どのキャストが演じるか既にわかっていたのでしょうか?
「今回、脚本を書く際には、キャストはわかっていませんでした。特定の俳優を意識して書いてもいません。一番最初に脚本を送ったのはハリソン・フォードで、彼がマイクに決まりました。その後は、彼の才能のために脚本に色々と修正を加えました。彼には非常に熱意と重量感がありました。このマイクという伝説的なキャラクターにもそういうものが必要な要素だったのです」
――本作の脚本について、ロジャー監督とはどのような話し合いをしたのでしょうか?監督からの指示は何かあったのでしょうか?
「脚本は一緒に練り上げていきました。一世代前の映画ですが、『ヒズ・ガール・フライデー』(40、日本未公開)のような、すごくテンポの速いものが作りたいということでしたね。主演のレイチェルにも見るように言いました。ああいうスピーディーな会話で面白くシャープなものにしましょう、と話し合いました」
――本作の脚本を書き上げる中で最も楽しかった部分と、苦労した部分を教えてください
「楽しかったのは、キャラクターを作り上げる段階ですね。色々なセリフを与えては、どんな人なのか、そのキャラクターのエネルギーがどういうものかと考えるところが、いつも好きです。苦労したのは、筋をどれぐらいまで掘り下げて作り上げるか、物語のラストを先に考えていて、そこまでに至るエピソードをどうするか、といった点です」
――あなた自身、代名詞のように『プラダを着た悪魔』の脚本家と言われることについて、どう思われていますか?
「『プラダを着た悪魔』(06)はとても誇りに思っている作品で、このスタッフたちと仕事ができてラッキーだったと思います。ですから全然構いません」
――脚本以外の仕事、たとえば監督とか、をしたいと思ったことはありませんか?
「今、製作は少し携わっています。サラ・ジェシカ・パーカー主演の映画『I Don't Know How She Does It』(全米2012年公開予定)です。子供が小さく時間が取られてしまうので、まだちょっと先になると思いますが、監督もいずれはやってみたいですね」
――本作をこれから見る日本のファンに向けてメッセージを、女性、男性別にお願いします
「女性は、是非楽しんでください! この映画、女性向けだと思っていたんですが、男性も見たらすごく楽しめたという意見が多いんですよ。ですから、男性も女性と同じように楽しんでほしいです!」
主演を務めたレイチェル・マクアダムス、そして彼女を支える両輪にハリソン・フォードとダイアン・キートン。これ以上ない豪華な俳優陣でお届けするラブコメディ。アライン・ブロッシュ・マッケンナが語ったように世の女性は必見! そして男性にも笑える要素満載で是非とも鑑賞してもらいたい。そんな一作に仕上がっている。【Movie Walker】