エミー賞“最優秀パフォーマンス”は、グウィネス・パルトロウの歩き方!?
ロサンゼルスのマイクロソフトシアターで22日、第71回プライムタイム・エミー賞が開催された。今年はドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」が12部門で受賞を果たして圧倒的な存在感を見せつけたが、ネットユーザーの間で話題になったのは、まったく別の受賞シーンだった。
ネット上に笑いを提供したのは、ドラマ部門主演女優賞でプレゼンターを務めたグウィネス・パルトロウだ。この日グウィネスが着用していたのは、アンダーバストから足首までをタイトなスカートが包み込む、ヴァレンティノのヴィンテージドレス。かなり歩きにくいデザインだったらしく、ステージに登場したグウィネスはぎこちないすり足で、マイクスタンドにたどり着くまで少々時間がかかっていた。グウィネスの硬い動きに反し、BGMはスティーヴィー・ワンダーのファンキーなナンバー「迷信(Superstition)」。すり足と全く合っていない選曲が、ますます笑いを誘う結果となったようだ。
実際の動画だとそこまで珍妙には見えないが、ネットではグウィネスに関するジョークが次々とヒット。「今夜のエミー賞のベストパフォーマンスは、グウィネスの歩き方!」「数百万人が待っていようとも、全エネルギーを注いで忠実にグウィネス・パルトロウをやるのがグウィネス・パルトロウ」「ベッドから冷蔵庫まで、布団をかぶったままで移動する時ってこんな感じ」「正直に言う。これはまさに、“緊急事態”を周囲にばれないようにしながらトイレに向かう時の俺の姿」といったコメントや、ティム・バートン監督の映画『マーズ・アタック!』(96)でゆらゆら歩く火星人美女との比較などもあり、面白ネタとして大活用されていた。
ちなみにグウィネスから受賞トロフィーを受け取ったのは、BBCアメリカ制作のドラマ「Killing Eve(原題)」でサイコパスな刺客を演じているジョディ・カマー。今年のTVドラマ賞を総なめにしている旬の女優の晴れ舞台には、やや迷惑な前座となったようだ。
UK在住/シャオ