往年の名作「ワイルド7」が瑛太ら豪華キャスト&スタッフで映画化決定
「バイクに乗った七人のアウトロー警視」というキャッチコピーで、1969年から1979年にかけて週刊少年キングで連載され、爆発的な人気を博したコミック「ワイルド7」。選りすぐりの犯罪者の中から徴集された7人の警察官が、超法規的存在として悪人を問答無用で裁くという革新的な設定と、スピーディーで意外性に富んだストーリーは多くのファンを魅了し、今なお根強い人気を誇る作品だ。そんな伝説の超人気コミックが今年、遂に映画化されることになった。
本作の主人公・飛葉大陸を演じるのは瑛太。『サマータイムマシン・ブルース』(05)、『余命一ヶ月の花嫁』(09)など、映画やテレビドラマ、舞台と活躍の場を広げながらも実力派としての道を着実に進んでいる人気俳優だ。そして監督を務めるのは羽住英一郎。数多くのテレビドラマ演出を務めた後、『海猿』(04)で劇場映画監督としてデビュー。『逆境ナイン』(05)、『LIMIT OF LOVE 海猿』(06)、『おっぱいバレー』(09)、『THE LAST MESSAGE 海猿』(10)とヒット作を飛ばし続けている、今最も注目される監督だ。瑛太とは彼が主演を務めた『銀色のシーズン』(09)以来、二度目のタッグとなる。羽住は今回の映画化にあたり、「伝説の原作をリスペクトしながら、スケールの大きな新しい痛快アクションエンターテインメント映画にしたいと思っているので、瑛太には観客の度肝を抜く強烈なニューヒーローを演じてもらいたいです!」と語っている。
また、本作のプロデューサーである阿部秀司は、映画化の経緯について次のように語った。「伝説のコミックス『ワイルド7』を映画化しようという壮大な企画が持ち上がったのは二年前。映画化にあたってのポイントはストーリーを現代に置き換えること。いかに人気コミックであったとはいえ、40年近い時の隔たりがある。現代にマッチするストーリーを構築するため、監督を中心に一年近い期間を脚本作りに費やした。往年のファンにも、オリジナルを知らない若い人たちにも満足してもらえる脚本ができたと思っている。また、この映画の見せ場は日本映画には稀有の派手なバイクアクション。キャストの選考もまず免許を持っていることが条件になる。主要メンバーの一人でもある飛葉大陸に、自身も大型二輪免許保持者である瑛太を起用できたこともこの映画の魅力の1つ。今までとは全く違ったワイルドな瑛太をスクリーンに登場させたい。コンセプトは“悪(ワル)対悪(アク)”だ」。
さらに映画化にあたっては、原作が持つ描き込まれたメカ、大胆なコマ割り、意外な視点の組み合わせなど、壮大な絵コンテ、そしてジェットコースターのようなダイナミックなバイクアクションを再現すべく、最新の映像技術を駆使して撮影が行われる予定だ。【Movie Walker】