渋谷、吉祥寺の次は京都!アップリンクの新たなミニシアターがオープン決定
多彩なラインナップで多くの映画ファンを魅了し、東京のミニシアター文化を牽引している有限会社アップリンクが、関西圏初出店となる新たなミニシアター・コンプレックス「アップリンク京都」を2020年春に開業することが明らかになった。
2005年にオープンした「アップリンク渋谷」と、昨年12月に吉祥寺パルコ地下2階にオープンした「アップリンク吉祥寺」につづく「アップリンク京都」は、京都市中京区にある地下鉄の烏丸御池駅に直結する「新風館再開発計画」の地下1階にオープン。
73席、60席、44席、38席とコンパクトな4つのスクリーンで構成され、「アップリンク吉祥寺」で好評を博した独自の音響システムを導入。また、それぞれのスクリーンでコンセプトの異なる内装が施される予定となっている。
アップリンクの浅井隆代表は昨年の吉祥寺出店時のインタビューで、昨今のシネマコンプレックスが台頭する映画界の潮流に言及しながら「アート系の映画はどんどん追いやられている。もう一度、個性的な映画館を作ることで勢いを取り戻していきたい」と語っている。
1897年に日本で初めて映画がスクリーンで上映された“日本映画の原点の地”として知られる京都の街に、地域に根ざした映画文化を育んできたアップリンクが開業する「アップリンク京都」。映画文化はもちろんのこと、京都のカルチャーシーン全体を活性化させていくことになるだろう。詳しいオープン日など、続報を楽しみに待ちたい。
文/久保田 和馬
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