戸田恵梨香「なんで私はこんなに声が低い」と自虐!少女時代を演じた森七菜にうっとり
常盤司郎監督の長編デビュー作『最初の晩餐』(公開中)の公開記念舞台挨拶が11月2日に新宿ピカデリーで開催され、染谷将太、戸田恵梨香、斉藤由貴、永瀬正敏、森七菜、楽駆、常盤監督が登壇。戸田演じる女性の少女時代を、『天気の子』(19)でヒロインの声を演じた森が担当。戸田が「本当になんてきれいなの!と思って。生き生きと輝いていて、本当に素敵でした」と森の演技にうっとり。「なんで私はこんなに声が低いんだろうと思って、驚愕しました」と自虐コメントを放ち、会場の笑いを誘った。
本作は、亡くなった父親の通夜の席で母親がふるまう“父の思い出の味”を通して、家族の秘密が浮き彫りになっていくさまを描く人間ドラマ。サザンオールスターズのドキュメンタリー映画などを手掛けた常盤監督が構想7年をかけて完成させた。主人公・麟太郎役を演じた染谷は「感無量です。7年前からはじまり、僕は5年前にこのお話をいただいた。本当に熟して一番おいしい形で皆さまにお届けできた」と公開を迎えた喜びを語った。
戸田は「こうやって家族が集まって顔を見ていると、なんてステキな家族なんだろうと思った。心が温かくなる作品」とキャスト陣を見渡してニッコリ。少女時代を演じた森を見て、「七菜ちゃんが生き生きと輝いていた。私はこんな10代を生きられていたのかしらと思った」と絶賛すると、森は「ありがとうございます」と照れ笑いを浮かべていた。
またこの日は、映画の内容にちなみ「人生の最後に食べたいもの。そしてそれを誰と食べたいか」を発表することに。染谷は「家族と寿司。寿司が好きなので。子供のころも、母親とスーパーに行って寿司を見かけると買ってもらって。おやつに食べていた」とコメント。戸田は「家族とお鍋」と回答し、「映画でもすき焼きを食べるシーンがあった。ひとつのものを一緒に食べるのがステキだなと思った」と語った。一方、斉藤は「正直に言いますね」と切りだし、「ひとりで食べたい」とはにかみながら“桃”を描いたフリップを掲げた。「お味噌汁が思い浮かんだんですが、お味噌汁だとあまりにも温かくて、せつなくて、未練が残ってしまいそう。桃のようにおいしい、サッパリしたものを食べて。後味をなくして、ひとりで」と胸の内を明かしていた。
取材・文/成田 おり枝