F1ドライバーたちも東日本大震災を支援!レースのオンエア中に日本も舞台の『カーズ2』登場
スポーツ界からも東日本大震災の被災者たちへの温かい支援が続く中、日本でも絶大な人気を誇るF1グランプリが現地時間27日にオーストラリアのメルボルンで開幕し、レース開始前には24人のレーサーたちが「ガンバレ日本! WE PRAY FOR JAPAN」と書かれた国旗と共に一堂に会し、観客たちと一緒に1分間の黙祷を捧げた。
これはザウバーのドライバー小林可夢偉の働きかけによるものだったが、フェラーリのアロンソとマッサのフロントウイングのステーには日の丸と「ガンバレ! 日本」の文字が、そして元トヨタで現在はロータスのトゥルーリは、ヘルメットの色を赤と白に変えて、日本の地図と共に頭頂部に「がんばれ、日本 がんばれ、東北!」とペイント。また同レースで優勝したレッドブルのベッテルもヘルメットに日本の国旗をペイントするなど、日本人ドライバーだけでなく、多くのドライバーたちが日本にエールを送った。
また道端ジェシカの恋人でマクラーレンのバトンは同チームのハミルトンと共に地震発生直後に日本を応援するコメントを発表しており、同レースには「頑張れ 日本!」と書かれたヘルメットでレースに臨んだが、今後も日本を応援していく意思を表明している。
オンエア中にこれらの動きが取り上げられたほか、ハミルトンが6月24日(金)に全米公開されるアニメ『カーズ2』(日本公開7月30日)に本人の役どころ(車)でカメオ出演していることもあって、レースのオンエア中に同作の予告編が紹介された。レースのメインの舞台となっているのはイタリア、ロンドン、フランス、そして日本などだが、特に本編中の日本の街の様子やアメリカ人が日本人を賞賛してやまないハイテクトイレ、ウォシュレット、そして相撲のシーンなど日本をフィーチャーするシーンが映し出され、多方面で配慮が見られた。
全世界からドライバーが集まるF1はスポーツ界の中でも最もバブリーかつ電気の消耗も多いこともあり、今回の大惨事を受けて、10月に予定されていた鈴鹿サーキットでのレースの開催は未知数だ。しかし、自分との戦いに挑んでいるレーサーたちの応援は日本人のみならず全世界の人々に伝わり、国境を越えて日本に大きな力を与えてくれるはず。復興には長い時間を要するが、日本が一日も早く元気になって、7月には日本でも大ヒットした『カーズ』(06)の続編『カーズ2』、そして10月にはレースと、エンターテインメントを楽しめる環境になっていけばこんなに嬉しいことはない。【NY在住/JUNKO】