『阪急電車』関西先行公開で中谷美紀「地元に愛されている阪急電車のように映画も愛されれば」

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『阪急電車』関西先行公開で中谷美紀「地元に愛されている阪急電車のように映画も愛されれば」

「フリーター、家を買う。」の有川浩のベストセラー小説を映画化した『阪急電車 片道15分の奇跡』(関西先行公開中、4月29日全国公開)の関西公開を記念した初日舞台挨拶が4月23日、TOHOシネマズ西宮OSで行われ、出演者の中谷美紀、戸田恵梨香、宮本信子、南果歩、谷村美月と、三宅喜重監督、原作者の有川浩が登壇した。

人と人とのつながりと優しさを描いた本作。観客の中に本作に出演したエキストラや撮影で出会った人が多いことを確認すると、中谷は「地元の多くの人の協力があって初日を迎えられました。ありがとうございます」と、映画同様に人とのつながりを感じ、感謝の言葉を述べた。舞台挨拶では、撮影時にお昼ご飯が食べられないほどの過密スケジュールであったことなどの裏話も披露され、会場内に笑顔がこぼれ、和やかな雰囲気に包まれた。

舞台挨拶終了後は、物語の始発駅となったロケ地である阪急今津線西宮北口駅のホームでイベントが行われ、中谷、戸田、宮本、南、谷村が、窓から手を振りながら、マルーンカラーの阪急電車に乗って到着。出迎えた西宮統括駅長に、本作の特製切符を手渡した中谷は、「関西に住むところがあれば、阪急沿線で暮らしたいです。地元に愛されている阪急電車のように、映画も愛されれば」と、作品に込めた思いを語った。久しぶりの阪急電車への乗車となった神戸出身の戸田は、「3ヶ月ぶりに乗って懐かしく、楽しかったです。阪急電車の協力を得て、改めてパワーを感じました」とコメント。谷村は「贅沢です。今回、わざわざ臨時列車を出していただき、(周囲の見物客を見渡して)こんなにもたくさんの方々に囲まれてびっくりしています」と話すと、周囲から大歓声が沸き起こった。

劇中で芦田愛菜演じる役の祖母を演じた宮本は、「初日舞台挨拶の切符が5分で売り切れ、この映画は祝福されているのだと実感しました。この空気を東京へ、全国へ運んで行けたらと思います」と全国公開へ向け、意気込みを語った。

女優陣は再び阪急電車に乗車し、本作と同様に笑顔の終着駅へ向かい笑顔で出発した。【Movie Walker】

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