ロング丈がエレガント!キャサリン妃のコートスタイルを振り返り
季節を問わず、美脚の映えるミニ丈がお好みなキャサリン妃。妊娠中でも膝上丈が多く、ほっそりした脚を見せることで、全体の印象を引き締めていたのが印象的だ。第2子のシャーロット王女、第3子のルイ王子の妊娠中、お腹の大きな時期に着用していたコートも、その多くが膝上丈だった。
結婚当初はボディコンシャスなミニスタイル一辺倒だったキャサリン妃も、近年はロングスカートを取り入れることが増え、年齢相応のマダムらしさにますます磨きがかかっている。特にフォーマルな行事の時に着るロングコート姿は、貴婦人の品格をいっそう強調して見せてくれるようだ。
最近では、先月のクリスマス礼拝で着用したファー付きのグレーコートが「圧巻の美しさ」と絶賛されていた。お気に入りの英ブランド、キャサリン・ウォーカーにオーダーメイドしたコートだそうで、原型はスカート部分にフェイクファーが使われたミニコートだったが、襟元と袖口にだけフェイクファーを残してロング丈に変更したという。キャサリン妃はモヘアコートのグレーに深緑のファシネーターを合わせ、クラシカルかつ色あせないエレガンスを完成させていたが、実は当日はポカポカ陽気だったとのこと。キャサリン妃は集まったロイヤルファンに対し「ほんと、この服を着てくるべきじゃなかったわ!」と語っていたという。
キャサリン妃の定番色になりつつあるダークグリーンやモスグリーンもまた、重厚感のあるロング丈に似合う色だ。マックスマーラの系列ブランド、スポーツマックスのグリーンコートはお気に入りの一着で、細いベルトやマフラー、ブローチなどを使って着こなしを変えつつ、2015年からほぼ毎年着用している。開襟でかっちりしたデザインに落ち着いた色味だが、キャサリン妃が着ると女性らしさと誠実な印象が引き出されるようだ。
お気に入りと思しき深緑のロングコートは他にもある。襟と袖口の黒いファーが印象的なグリーンのコートは、2018年1月のスウェーデン王室訪問時と、二か月後のセント・パトリック・デイのセレモニーに続けて着用していたもの。ルイ王子妊娠中の時期、大きな行事に臨んで選んだとあれば、この一着は妃の「勝負コート」といえるかもしれない。こちらもお気に入りブランド、キャサリン・ウォーカーの品で、黒と深いグリーンの重みが、大イベントでも存在感を発揮していた。
クラシカルな貴婦人スタイルといえば、2018年のクリスマス礼拝で着用した深紅のフレアコートも、上品な華やかさで注目を集めた一着だ。コートの襟元と袖口、そしてポケット部分は、コートの赤より一段と深いボルドーのベルベットで飾られている。キャサリン妃はヘッドバンドや手袋、ハイヒールなどの小物もすべて同色で統一。いっそうの高級感を醸していた。
実はこのコート、キャサリン妃は全く同じデザインの色違いを持っており、そちらのコートは過去3回にわたって着回している。出番の多いほうのコートの色はというと、やはりダークグリーン。そしてこちらもまたキャサリン・ウォーカーの作品だ。飽きないように工夫しながらも、好みのスタイルをひんぱんに変えないのは、キャサリン妃の堅実な性格の表れなのかもしれない。
UK在住/シャオ