現実は甘くない?カナダ国民、メーガン妃の警備費負担に大多数が反対

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現実は甘くない?カナダ国民、メーガン妃の警備費負担に大多数が反対

ヘンリー王子とメーガン妃が、高位王族の地位を引退し、英国とカナダで2重生活を送ることになったことについて、カナダのトルドー首相は、「国民の多くは歓迎している」と発言。確かに報道直後は、怒り心頭の英国民に対して、「英王室のメンバーがカナダに来る!」と歓迎ムードだった。アメリカ本土に比べてどうしても印象が薄いカナダの国益にもなると考えている人たちも多かったようだが、発表から1週間も経たないうちに事態は一変。お金が原因で、不支持者が半数以上を占めるようになっている。

お金の問題とは、ずばり2人がカナダに滞在するために必要な警備費などに公費が使用されるかどうかという、現実的な問題だ。現在カナダのバンクーバー島に、ナニーや息子のアーチーと一緒に滞在しているメーガン妃の周囲には、常に複数の護衛が付き添っているほか、海上には軍艦など、多数のセキュリティ代が費やされている。

一説では3人にかかる警備費は年間1000万ドル(約11億円)と言われているが、さすがに年間の半数をカナダで過ごすメーガン妃たちのために、英国が全額を負担することは、英国民が許すわけもない。民意だけではなく、メーガン妃らがカナダに滞在することでカナダにもたらされるメリットを考えれば、各国が半分ずつ負担すると考えるのが普通だろう。

トルドー首相も、「彼らを歓迎するが、解決しなければならない問題がある」と発言しており、なにも決まっていない現状を踏まえたうえでの非営利団体Angus Reid Instituteの調査によれば、カナダ国民の73%が、警備費や諸費用を支払うことに反対しているとか。一方で19%の人々は、なにかしらの警備費やほかの諸費用を負担する必要があると感じているが、警備費や諸費用を全額負担してでもカナダに移住してほしいと考えている人たちは、わずか3パーセントにすぎないということが明らかになった。

当初は、「メーガン妃がカナダで、フランスでパパラッチに追われて亡くなったダイアナ妃の二の舞になるのではないか」という心配からカナダに移住することを反対している人たちもいる一方で、自国の良いPRになるとの見方もあった。またカナダ国民の69%はヘンリー王子に好意的であることや、ヘンリー王子に対しては、ロイヤルファミリーの一員というよりはセレブという感覚を持っている人たちも多く、「セレブがやってくる!」というワクワク感があったようだが、やはり「公費が支払われるとなると話は別」という本音が露呈する結果となった。

NY在住/JUNKO

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