小松菜奈、成田凌ら豪華ゲストが勝負ドレスやスーツで登壇!ヨコハマ映画祭授賞式
第41回ヨコハマ映画祭の授賞式が、2月2日に関内ホールで開催され、豪華ゲスト陣が舞台挨拶に登壇。『さよならくちびる』(19)で主演女優賞を受賞した小松菜奈、本作と『愛がなんだ』(19)で、助演男優賞を受賞した成田凌、メガホンをとった塩田明彦監督らがまぶしい笑顔を見せた。また、小松をはじめ、瀧内公美、山田杏奈ら女優陣の可憐なドレス姿も、会場の視線をくぎづけにした。
『さよならくちびる』は、小松菜奈と門脇麦が、解散ツアーに挑むインディーズのミュージシャンに挑んだ青春音楽映画。2人のローディー兼マネージャーの男を成田凌が演じた。
ボタニカルプリントの個性派ワンピースで登壇した小松は、主演女優賞について「いつか獲れたらいいなと夢見ているときもあって。今日この瞬間、叶うことができました。ドキドキ感やふわふわした感じなど、いろんな感情が入り混じってとてもうれしいです」と喜びをかみしめた。
門脇は舞台「ねじまき鳥クロニカル」の通し稽古のため欠席となったが「麦ちゃんと、成田くんと、四宮(秀俊)さん(『宮本から君へ』『さよならくちびる』で撮影賞を受賞)と、皆で賞を獲ることができて、それがなによりもうれしいです」と喜びを述べた。
『飛べないコトリとメリーゴーランド』(15)で映画初出演をしてから5年となる成田は「5年間で、いろんなことをすてきな方々にもらってばかり。僕は、津川雅彦さんにお芝居というものを最初に教えていただいたので、どうやって恩返しをしていけばいいのかと思った時、いろんな人に還元していくことかなと。一生死ぬまで、成田凌という人間と作品を残していきたいと思っています」と力強く語った。
ファッションでは、新人賞を受賞した若手陣から気合が感じられた。『小さな恋のうた』(19)の山田杏奈で、足元まで届くドットのロングドレスで会場を魅了した。作品賞も受賞した『火口のふたり』(19)の瀧本は、黄色のフラワープリントのワンピースが可憐。また、『蜜蜂と遠雷』(19)の鈴鹿央士も、プリーツの入ったタキシード風のスーツが斬新だった。まさに日本映画界を担う新進スターである彼らが、今度は主演や助演などの俳優賞で、再び授賞式に登壇してくれることを心から願う。
【第41回ヨコハマ映画祭 2019年日本映画個人賞】
■作品賞:『火口のふたり』荒井晴彦監督作品
■監督賞:石川慶『蜜蜂と遠雷』 今泉力哉『愛がなんだ』『アイネクライネナハトムジーク』
■森田芳光メモリアル新人監督賞:片山慎三『岬の兄妹』
■脚本賞:阪本順治『半世界』
■撮影賞:四宮秀俊『宮本から君へ』『さよならくちびる』
■主演男優賞:池松壮亮『宮本から君へ』
■主演女優賞:門脇麦『さよならくちびる』、小松菜奈『さよならくちびる』
■助演男優賞:成田凌『愛がなんだ』『さよならくちびる』
■助演女優賞:池脇千鶴『半世界』
■最優秀新人賞:瀧内公美『火口のふたり』、鈴鹿央士『蜜蜂と遠雷』、杉田雷麟『半世界』、山田杏奈『小さな恋のうた』
■特別大賞:荒井晴彦:自己の立脚点、映画脚本家・監督として、「映画芸術」誌編集長として、長いキャリアと途方もない人脈のつながりすべてが「火口のふたり」の表現に凝縮されたことを称えて
取材・文/山崎 伸子
第1位『火口のふたり』荒井晴彦監督 第2位『蜜蜂と遠雷』石川慶監督 第3位『愛がなんだ』今泉力哉監督 第4位『宮本から君へ』真利子哲也監督 第5位『半世界』阪本順治監督 第6位『新聞記者』藤井道人監督 第7位『ひとよ』白石和彌監督 第8位『岬の兄妹』片山慎三監督 第9位『よこがお』深田晃司監督 第10位『さよならくちびる』塩田明彦監督 次点『凪待ち』白石和彌監督