世間知らず?ウィリアム王子、“コロナジョーク”に批判殺到
ウィリアム王子とキャサリン妃が、英国がEUを離脱して初めて2泊3日の日程でアイルランドを訪問。初日の夜にキャサリン妃と一緒にギネスビールの醸造所で行われたレセプションに参加したウィリアム王子は、現地救急車サービスで働く救急医療隊員たちと対面した際に、世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスにまつわるジョークを飛ばし、思わぬ物議を醸している。
新型コロナウイルスの感染拡大はとどまるところを知らず、現在世界で罹患者約11万人、死者約4000人と日に日に拡大を続けておりパンデミックの様相を呈している。
そんななか、ウィリアム王子は救急医療スタッフらと握手を交わしたが、スタッフの1人と目をむきながら真剣な表情で、新型コロナウイルスの感染拡大による人々の混乱について「いまは恐らく、『新型コロナウイルスに感染した。自分は死ぬんだ』と心配される方が多いでしょうね。でも、あなたは『いいえ、ただ咳をしているだけです』と答えているのではないでしょうか?」と問いかける様子を捉えた動画が、NBC News Worldの公式ツイッターでお披露目されている。
さらに、「新型コロナウイルスに関しては、少し大袈裟に騒がれすぎていると感じませんか?メディアは少し過熱報道をしていると思いませんか?」と、メディアが人々を必要以上に怖がらせているのではないかと懸念している様子をうかがわせた。
しかしその後の、「ところで、ケンブリッジ公爵と公爵夫人は新型コロナウイルスをまき散らしてしまっていますよね。申し訳ありません。気を付けていますが、握手が気になるようならやめますので教えてください」という自虐ネタ発言が、ジョークに取れないどころか激怒した人たちも多かった様子。
「所詮、民意なんてわからないよね」「自分たちが安全だから言えるジョーク」「所詮は他人事」「まだまだ深刻で、ジョークにしてはいけないレベル」「ウィリアム王子にはガッカリ」「そこまでの人だったのね。残念」「好きじゃなくなった」「軽はずみな発言は避けて」といった厳しい声も寄せられている。
しかし実際には、ウィリアム王子とキャサリン妃にとっても新型コロナウイルスは他人事ではない。というのもジョージ王子とシャーロット王女が通うトーマス・バタシー校の複数の児童が新型コロナウイルス感染の疑いがあるとして検査を受け、自宅待機を余儀なくされており、自分の子どもたちも決して安全ではないからだ。
また、先日バッキンガム宮殿で行われた退役軍人への叙勲式に出席したエリザベス女王が、初めて白い手袋を着用しており新型コロナウイルスへの感染防止を意図したものだったのではないかと言われている。「ちょっとしたユーモアで元気づけようとしているのではないか?」「これが英国風のジョーク」「ウィリアム王子の発言になんら問題はない」「安全というけれど、握手は確実にNG」といった擁護の声も寄せられている。
NY在住/JUNKO