元知事のシュワちゃん、新型コロナ感染防止を呼び掛けるも物議のワケ

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元知事のシュワちゃん、新型コロナ感染防止を呼び掛けるも物議のワケ

世界保健機関(WHO)がパンデミックを宣言した新型コロナウイルス感染症の拡大は、日に日に加速するばかり。とりわけニューヨークでは、検査が可能になったことから感染者の数が激増しており、19日のカリフォルニアを皮切りに、ニューヨーク、イリノイなどでは、不要不急の外出禁止令が発令された。

そんななかシュワちゃんことアーノルド・シュワルツェネッガーが、自身のインスタグラムに投稿した動画が、ちょっとした物議を醸している。

当初コロナ感染症は、65歳以上の高齢者が重篤になりやすいとされており、若者は他者とりわけ高齢者に感染させる可能性が高いことから、感染防止のために外出を控えるように呼びかけられていた。しかし、実際には、20歳から49歳までの重篤者も増えている事実が明らかになり、WHOが「若くても無事ではない」と警鐘を鳴らしたが、それでもマイアミなどでは若者がビーチに殺到。「感染したらしたまで」などと豪語する始末だった。

SNSなどで、外出禁止令、集団で行動しない、人との間隔は6フィート(約183cm)といった基本原則を守らずに外出を続けている人々の様子を見かねたシュワちゃんは、野球帽にサングラス姿で自宅のジャグジーに入りながら、「家にいるのが一番。自転車に乗ったり散歩はするけど、とにかく家にいて。世界中でいまだにカフェに集まったり大勢の人が集まるところに行ったりしているのをビデオや写真で見かけるけれど、それでウイルスに感染してしまうのだから。とにかく外に出ないで家にいて、この事態を乗り切ろう」と熱心に語る動画を投稿した。

この主張は全く正しいのだが、葉巻タバコをくゆらせながらの演説が物議の的なのだ。コロナウイルスは特効薬もなく、また高齢者であること以外に高血圧、糖尿病、肺疾患、心臓疾患などの既往症がある人々が重篤になりやすいと言われており、とりわけ男性の死亡率が高い原因の一つに、喫煙が挙げられているからだ。

また、エクササイズの後に昼食を取りながらペットのロバや馬に残りの野菜を食べさせている動画も投稿しているが、「ごもっとも!」「シュワちゃんの言う通り。見えない戦いを終わらせるためにとにかく家にいよう」「自分のことばかり考えないで、お年寄りや体が弱い人のことも考えるべき」といった賛同の意見がある一方で、「家にジャグジーがあれば家でのんびりするんだけど、家が狭くてうるさい」「敷地内で運動したり、ペットとまったりできれば外に出ないけどね」「コロナの重篤者を減らすために、禁煙も勧めては?」「シュワちゃんだっていつか外に出て感染したら危ない。タバコをやめて」「やっぱりセレブはどこかずれてるね」といった声もあるようだ。

しかしシュワちゃんは、現在学校が閉鎖している事態を受け、自身が運営する子どものために放課後活動を提供することを目的とするアフター・スクール・オールスターズを通じて、TikTokとタッグを組んで寄付を募り、助けを必要とする人たちへ食料を届ける活動に取り組むなど、積極的に新型コロナウイルス撲滅のために尽力しており、それらの行動には称賛の声が寄せられている。

NY在住/JUNKO

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