『アンパンマン』ゲスト声優の大沢あかね、共感キャラは“ツンデレ系”ドキンちゃん!?
映画『それいけ!アンパンマン すくえ!ココリンと奇跡の星』(7月2日公開)と同時上映される『うたって てあそび アンパンマンともりのたから』で、主人公のキンタンの声を務める大沢あかねに話を聞いた。
同作は、かの有名なキンタローの孫娘であるキンタンが、キンタローから受け取った宝物をアンパンマンたちに届けに行く冒険を描くアニメーション。原作者のやなせたかし作詞の「てのひらを太陽に」など、劇中には童謡と手遊びが取り入れられている。
キンタンは、宝物を奪おうとするばいきんまんたちと出会うが、嫌がらせや攻撃に全く気付かない“鈍感力”を発揮する。演じる大沢自身の性格は「周りの状況が悪い感じになっているのに気づかず、一人でテンションが上がってしまったり、カラオケでもマイクを離さないとか、自分の世界に入ってしまうことが多い」と、キャラクターに酷似。それも幸いしてか、アフレコでは「等身大でできました。テンションが上がる瞬間とかが、とても自分に似ているんです」と手応えを感じている。
キンタンの祖父は、誰もが知るキンタローという設定。そんなキンタンの声を務める大沢は、“大沢の親分”の愛称で野球ファンから愛された元プロ野球選手でご意見番だった故・大沢啓二さんを祖父にもつ。作品にちなんで、啓二さんからもらった宝物について聞くと、「存在そのもの」と即答する。思い出深いのは、仕事が決まるたびに連れて行かれたというスナック。「おじいちゃんはそこでマスターからペンを借りて、“実るほど頭を垂れる稲穂かな”という言葉を毎回書いて、私に渡してくるんです」と苦笑するが、「芸能界で前に進めたのは“親分の孫”というプレゼントがあったからこそ。だから皆さんに興味を持っていただけた」と、そのスピリットは引き継がれている。
天真爛漫な少女というイメージの強い大沢だが、昨年9月に女児を出産。現在は一児の母親として仕事に、育児に奮闘中だ。「落ち着いて大人になったとか、優しくなったと言われますね。自分では変わった意識はないんですけど」とはにかむ。愛娘を「アンパンマン」のキャラクターで表すと「イタズラ盛りなので、可愛いばいきんまん」。夫は「アンパンマン。言葉がなくても相手の気持ちを察する力があるし、優しい心の持ち主だと思うので」と目を輝かせる。自身については、しょくぱんまんの前では可愛い子ぶるが、ばいきんまんの前ではそっけない「ツンデレ系のドキンちゃん」。ちなみに、夫の前では「もちろん、ばいきんまんの前にいる時のドキンちゃんです」と見事に落としてくれた。【Movie Walker】