トム・ハンクス妻、コロナの生々しい症状と薬の副作用を赤裸々に語る

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トム・ハンクス妻、コロナの生々しい症状と薬の副作用を赤裸々に語る

3月の比較的初期の段階で、撮影地だったオーストラリアで新型コロナウイルスに感染し、感染の事実を明らかにしたトム・ハンクスと妻のリタ・ウィルソン。セレブとして初の感染発表は、勇気ある行為として称えられるとともに、分け隔てなく罹患するこの病の恐ろしさを世に伝えるきっかけとなった。

14日間の隔離中に現地で手厚い治療を受け、無事にアメリカの地に戻ってからも自主隔離生活を続けてきたトムが、このたび、米NBCの人気番組「サタデー・ナイト・ライブ」に、同番組史上初の試みとなったリモート出演。「ステイ・アット・ホーム」を守り、自宅のキッチンからスーツ姿で登場。元気な姿を見せ人々を安心させた。

感染者数、死者数が世界最多となっても、「こんな時だからユーモアを」とアレック・ボールドウィンが、お得意のトランプ大統領の物まねをやってのけるのもアメリカらしいのだろうが、ユーモアで乗り切る精神力と共に大切なのは、真実を知ることだ。

この番組とは別に、妻のリタが米CBSの「This Morning」に出演し、コロナ感染中の生々しい症状と薬の副作用について赤裸々に語った。

糖尿病が心配されていたトムは高熱も、味覚や嗅覚の障害もなかったようだが、5年前には乳がんに罹患して両乳房の切除手術を受けたことを公表したリタは、かなり症状が重かった様子。

「極度の倦怠感と痛みと不快感で、とにかく触られたくないっていう感じだった。陽性とわかって9日目にまだ39度弱の熱があって寒気はするし、嗅覚と味覚がおかしかった」「クロロキンを摂取したタイミングで熱が下がったんだけど、この薬が効いたのかどうかはわからないわ。それに、服用後にものすごい吐き気とめまい、極度の筋力の低下がみられたの」と語った。

クロロキンとヒドロキシクロロキンは、抗マラリア剤の一つで、新型コロナウイルスの治療薬としてトランプ大統領が推奨していたが、死亡例も発表されている。3月29日、アメリカ食品医薬品局が緊急治療薬として承認したと報道されたが、安全性については未知数となっている。

リタが赤裸々に事実を明らかにしてくれたことについては、「感謝しかない」「大変だったけど無事回復して良かった」「本当に恐ろしい病気」「気をつけなきゃ」といった声も上がる一方で、「肺炎は大丈夫だったのかな?」「副作用が心配」「医療崩壊の現状では、普通の人はなかなか手厚い治療は受けられないから重症化したら終わりかも…」といった声も寄せられている。

NY在住/JUNKO

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