人気推理小説作家が脚本を手がけた『劇場版NARUTO』最新作は大人も唸るサスペンス

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人気推理小説作家が脚本を手がけた『劇場版NARUTO』最新作は大人も唸るサスペンス

少年忍者の活躍と成長を熱い友情とアクションを絡めて描き、日本はもちろん、海外でも高い人気を誇る人気シリーズ「NARUTO ナルト」。その劇場版アニメ最新作『劇場版NARUTO ナルト ブラッド・プリズン』が7月30日(土)にいよいよ公開される。制作スタッフ陣の熱の入ったバトルシーンや、オリジナルのゲストキャラクター、マロイ役を実力派俳優の上川隆也が演じるなど、見どころ満載の劇場版だが、今回は脚本家に第1回「このミステリーがすごい!」大賞で銀賞と読者賞を受賞した人気作家・東山彰良を迎えていることでも注目を集めている。

脚本を手がけた東山彰良は、馳星周の「漂流街」や福井晴敏の「亡国のイージス」などの大ベストセラーが名を連ねる大藪春彦賞の第11回受賞者であると同時に、ストーリーのキーアイテムとしてテレビアニメにも登場した、ナルトの師匠・自来也の自伝的小説「NARUTO ナルト ド根性忍伝」を執筆したことでも知られる作家で、作品に対する理解度と愛情はかなりのものだ。いわれなき罪で監獄・鬼灯城に送られたナルトの脱獄劇を、ひと癖ある映画オリジナルキャラクターを絡めてダイナミックかつドラマチックに描いたストーリーは、大人の心も大きく揺さぶるはずだ。

本作だけでなく、現在公開中の『鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星』では、映画化もされた『ホワイトアウト』(00)の原作者・真保裕一が脚本を担当するなど、最近の劇場アニメは大人もターゲットにした高クオリティの作品が増加傾向にある。また、2009年に公開された映画『ワンピース ONE PIECE FILM STRONG WORLD』では原作者の尾田栄一郎自身が映画ストーリーも手がけたことで話題になったことも記憶に新しい。

アニメやマンガは子供のもの。そういう時代はとうの昔に終わっている。ジブリ作品に代表されるように、今や子供のみならず、大人が映画館の大スクリーンでアニメを楽しむ時代なのだ。そして、大人だからこそ、作品の根底に流れる奥深いテーマ性を見いだせるのだ。【トライワークス】

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