故デニス・ホッパーが死神に扮するヴェンダース監督作が遂に日本公開
アメリカン・ニューシネマの代表作『イージー・ライダー』(69)で監督&主演を務め、『ブルー・ベルベット』(86)、『スピード』(94)など数々の名作に出演、2010年に他界したデニス・ホッパー。彼が『アメリカの友人』(77)以来、約30年ぶりにヴィム・ヴェンダース監督と組んだ『パレルモ・シューティング』。2008年カンヌ国際映画祭に出品され話題を呼んだ本作が、9月3日(土)より遂に日本でも公開されることに。
ドイツのデュッセルドルフを拠点にする売れっ子カメラマンのフィンは、車の運転中に風景を撮影しているところへ突如現れたミステリアスな男を撮影してしまう。その後、旅で訪れたイタリアのパレルモでも、かつて目撃したミステリアスな男に矢で命を狙われ続ける。ホッパーが演じるのは、主人公のフィンの命を死神のごとく狙うミステリアスな男フランク。俳優としてまさに円熟を極めたホッパーの存在感が、作品に摩訶不思議な魅力を付与している。
ホッパーの他にも、存在感あふれる出演陣がそろった本作。主人公のフィンを演じるのは、ドイツの人気パンク・バンド“ディー・トーテン・ホーゼン”のカンピーノ。そして、撮影当時、妊娠8ヶ月だったミラ・ジョヴォヴィッチは、妊婦モデルとして本人役で出演している。さらにロック界のカリスマ、ルー・リードもワンシーンだけ登場し、強烈なインパクトを残す。
様々な伝説を残し、ハリウッドの反逆児の異名を取ったホッパー。新作映画として彼の勇姿をスクリーンで拝める貴重な機会を見逃すな!【トライワークス】
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