高倉健、6年ぶりの映画出演決定!『鉄道員 ぽっぽや』の降旗康男監督と19本目の共作
『駅 STATION』(81)、『夜叉』(85)、『あ・うん』(89)、『鉄道員 ぽっぽや』(99)、『ホタル』(01)など、数々の名作を世に送り出してきた降旗康男監督×高倉健主演で『あなたへ』が製作されることがわかった。
本作は高倉にとって、通算205本目の出演作、降旗監督とは19本目の共作となる。本作製作のきっかけは、『夜叉』『あ・うん』のプロデューサーで、2008年に亡くなった市古聖智が遺した原案だった。2010年夏、降旗監督がこのストーリーを手にし、脚本家の青島武と共に物語を再構築し、練り上げた。
本作は、大切な人との愛を確かめる心温まるロードムービーとして、夫婦の愛を描き出す。刑務所の指導技官・倉島英二(高倉)は50歳を前に、刑務所に慰問に来ていた歌手の洋子と結婚した。子供を望まなかったふたりは平穏で幸せな夫婦だけの日々を過ごすも、洋子は53歳の若さでこの世を去る。雀の絵と共に“故郷の海に散骨してほしい”との思いが記された、洋子が残した絵手紙を受け取った英二。15年間、連れ添った妻とはお互いを理解し合えていたと思っていた英二は、妻の真意を知るため、彼女の故郷・九州を訪れることを決める。
昨年秋頃にオファーを受け、今春からプロデューサーと打ち合わせを行ってきた高倉は、「この物語に出会い、心が動きました。人が人を思いやること、生きることの切なさを思いました。降旗監督とご一緒できることも、6年ぶりの映画出演となる大きなきっかけです」と、出演の決め手を明かした。北陸から九州へ向けての旅で出会う、国語教師やイカ飯売りの凸凹コンビなどとのシーンでは、高倉のコミカルな演技も見られるようだ。
9月7日(水)にクランクインする本作は、11月中旬まで製作、2012年春完成予定、同年秋公開予定となっており、日本各地の美しい風景、旅情あふれる風光明媚なロケ地での撮影が行われる。高倉健の共演者は現在、最終調整が行われている。【Movie Walker】