これも震災の爪痕?『The Wolverine 2』の脚本がリライトへ&撮影場所も日本から変更か!?
日本で撮影されるはずだったヒュー・ジャックマン主演のXメンシリーズのスピンオフ映画で、20世紀フォックス製作の『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』(09)のシリーズ第2弾『The Wolverine 2』の脚本が、完全に書き直されることになり、撮影場所の変更と、撮影開始及び公開時期が遅れることがほぼ決定的となった。
日本が舞台の同作は、もともとダーレン・アロノフスキー監督が手がけ、今年から日本で撮影される予定だったが、3月11日に起きた東日本大震災を受けてダーレン監督が降板。監督不在と日本の状況を鑑みて、撮影は秋まで延期されたが、『ナイト&デイ』(10)のジェームズ・マンゴールド監督が無事後任に決定し、撮影は秋から日本で開始されるはずだった。
実際に7月にサンディエゴで開催されたコミコンでは、ヒュー本人が「色々あったけれど、撮影は今年の10月から予定通りほとんどが日本で行われるよ。(『ユージュアル・サスペクツ』(95)で第68回アカデミー賞脚本賞を受賞した)クリストファー・マッカリーの脚本は素晴らしいから楽しみにしていてほしい。僕は来年2月から『Les Miserables』の撮影に入るけれど、この作品の撮影が先だよ」とファンに宣言しており、2012年春の全米公開に向けてヒューもノリノリだったのだ。
しかし、Variety.comの情報としてWENN.COMなどが明らかにしたところによれば、「スタジオ幹部からマンゴールド監督に対して、脚本を完全に書き直しするように指示がありました。既にマンゴールド監督は、クリストファーが書いた脚本を(『ダイ・ハード4.0』(07)を手がけた)マーク・ボンバックにリライトするよう依頼している」という。
さらに関係者の話によれば、「撮影場所は日本ではなくカナダになるでしょう。撮影もヒューの『Les Miserables』が終わってからになるので、早くても2012年の下期からになり、公開は2013年になるだろう」とのこと。
余震だけではなく、今後予想される大地震のニュース、そしてなかなか収束しない原発問題などを懸念した結果、日本が舞台の本作の撮影場所も変更されることになってしまったようで、本当に残念なことだ。【NY在住/JUNKO】