一糸まとわぬ姿で眠る少女に何が? 川端康成の名作を新解釈した官能エロスが登場
『エンジェル ウォーズ』では、夢の中の世界でセーラー服を身にまとい、刀を振り回すヒロインに扮したエミリー・ブラウニング。そんな彼女が最新作でも夢にまつわる官能的な物語でヒロインに扮し、何と大胆にその裸体を披露している。それが今年のカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、賛否両論を巻き起こした問題作『スリーピング ビューティー 禁断の悦び』(11月5日公開)だ。
本作はノーベル文学賞に輝く川端康成の小説「眠れる美女」をモチーフにした物語。とある館を舞台に、睡眠薬によって眠らされた少女の身に起きる出来事が、ヒロインの視点から描かれる。原作では館の客である老人の立場から描かれていたが、少女を主人公とすることでスリリングなテイストの作品に仕上がっている。
雑誌の広告に載っていた怪しげなアルバイトに応募したエミリー扮する女子大生のルーシー。彼女に課せられる仕事の内容は睡眠薬を飲み、ただ、寝て起きるだけのものだ。眠りについている間に客がやって来て、何かが起きるのだが、彼女自身は何も覚えていない。彼女は眠らされている間に、自分の身に何が起きていたのかを探るべく、隠しカメラを設置し、その映像を見て、驚くべき真実を知ることになる。
そんな完全無抵抗の状態で弄ばれるという役どころで、まさに体当たりの挑戦を見せるエミリーだが、「リスキーでエキサイティングでデンジャラスだけど、それら全てが実は気に入っているんです」と語るなど、裸になることに臆することなく、むしろ度胸満点に演じていたようだ。
白く美しい肌に思わずうっとりしてしまうような眠れる美女に扮したエミリー・ブラウニング。強いヒロインも良かったけど、無防備な彼女の姿も魅力的に違いない。【トライワークス】
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