激レア! 「ONE PIECE」尾田栄一郎が時代劇の人気者を描き下ろし
大人気コミック「ONE PIECE」でおなじみ漫画家・尾田栄一郎が、10月28日(金)より順次リリースされる映画『次郎長三国志』シリーズDVDのジャケットイラストを描き下ろしたことがわかった。『次郎長三国』の大ファンという尾田は「これは幕末の任侠・ヤクザ映画です。みんなで叫びましょう、“次郎長ヤベェ!!”」と熱いコメントまで寄せる入れ込みだ。この発表には「ONE PIECE」ファン、映画ファン双方から注目が集まること必至だ。
今回の描き下ろしは、尾田とスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーのやり取りがきっかけとなった。2009年、DREAMS COME TRUEのライブで偶然出会ったふたりはメールのやり取りから意気投合。同年12月に尾田が鈴木のラジオ番組「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」に出演したのだが、番組中、ふたりで一番盛り上がったのが『次郎長三国志』の話題だった。『次郎長三国志』は昭和の名監督・マキノ雅弘が手がけた娯楽時代劇の決定版。清水の次郎長率いる次郎長一家の、やくざ渡世での義理人情、恋に喧嘩、笑いと涙満載の活躍が描かれる。森の石松(森繁久彌)、追分三五郎(小泉博)、大政(河津清三郎)、桶屋の鬼吉(田崎潤)ら芸達者な俳優陣が扮した個性的な子分も人気を博し、1952年から1954年までの2年弱で9作も製作された。
ところが、尾田がラジオ出演した当時、DVD化されておらず、ビデオも廃盤で視聴も困難だった。そこで今年6月、尾田が番組へ再出演し、収録に居合わせた東宝の高井英幸社長(当時)にDVD化を直談判したという。こうした経緯の末、今秋DVDリリースされることになり、尾田がジャケット描き下ろしを快諾。ジャケットの題字を尾田の希望で鈴木が手がけることになった。
「ONE PIECE」以外のキャラクター、それも時代劇の登場人物を尾田が描くのは極めて異例。豪快にして痛快な雰囲気まで伝わる躍動感あふれるイラストをきっかけに、尾田もはまった『次郎長三国志』の世界を是非堪能してほしい。【トライワークス】
発売日:10月28日(金)
収録作品:『次郎長三国志 第一部 次郎長売出す』(52)、『次郎長三国志 第二部 次郎長初旅』(53)、『次郎長三国志 第三部 次郎長と石松』(53)
■次郎長三国志 第二集(3枚組)
発売日:11月25日(金)
収録作品:『次郎長三国志 第四部 勢揃い清水港』(53)、『次郎長三国志 第五部 殴込み甲州路』(53)、『次郎長三国志 第六部 旅がらす次郎長』(53)
■次郎長三国志 第三集(3枚組)
発売日:12月16日(金)
収録作品:『次郎長三国志 第七部 初祝い清水港』(54)、『次郎長三国志 第八部 海道一の暴れん坊』(54)、『次郎長三国志 第九部 荒神山』(54)
※各巻リバーシブルジャケット(尾田栄一郎描き下ろしイラスト&劇場公開時ポスター)、解説書付
価格:各11,550円
発売・販売元:東宝